中國では1980年代から、日本のドラマが人気を集めるようになった。中國でも高い知名度を誇る日本の俳優や女優のほとんどは、ドラマ出演がきっかけで人気に火がついた。中國人にとって、日本のドラマは、実力派の役者やアイドルだけでなく、海を挾んで隣にある日本の人々の生活や文化を知る手段ともなっている。あなたは、どんな日本の社會を目にしているだろう?
【日本の職場文化】
日本の職場文化を描いたドラマ「醫龍」や「HERO」、「半沢直樹」などはいずれも高視聴率を記録した。これらのドラマで印象的なのは、「協力の精神」だ。また、「HERO」や「半沢直樹」で特に印象的なのは、主役が職場でひどい目に遭うことが多い點で、中國人にとっては、「なんで辭めないのだろう」との疑問が浮かぶ。
※団結力
日本のドラマの中で最もよく描寫されているのが「1+1が2以上になる」という「団結力」だ。例えば、「醫龍」では、天才外科醫・朝田龍太郎が「チームドラゴン」に優秀なメンバーを集め、「団結力」でさまざまな困難を乗り越えながら、難易度の高い手術を次々に成功させていく姿を描いている。これまでに第一期から第四期までが放送されたが、どのストーリーも人の心に訴えかける內容となっている。
また、日本のドラマでは、仕事が終わってから同僚と食事をしながら會話を楽しむシーンがよく出てくる。
※仕事を辭めない日本人
日本で最も羨まれるのは高収入、の職業(弁護士、醫師など)で、以下、トップクラスの大企業の正社員、國家公務員、大企業の社員、地方公務員、一般企業の社員の順で続き、派遣社員、アルバイト、二―トなどは軽視されがちだ。
大手銀行の従業員は、高収入であるだけでなく高い社會的地位や老後の保障なども手にすることができる。
僱用形態や社會の気風が原因となり、日本では従業員の入れ替わりがそれほど激しくない。もし、大企業を辭めると、同様の仕事を探すのは難しく、ランクを1つ下げて探さなければならなくなる。収入だけの問題ではないのだ。
また、日本のほとんどの會社は、他の會社を辭めた人より、大學卒業者を僱い、自分で育成することを好む。會社を辭めた人に対する社會の目は厳しく、「前の仕事を辭めたのなら、新しい仕事もいつかは辭めるだろう」と見られてしまう。
日本の大企業で働く従業員は、辭めると自分にとって大きな損失となるため、能動的に辭めることは少なく、會社に忠実だ。
「人民網日本語版」