大家一定對這篇文章耳熟能詳,小時老師一句一句解析的文章,現在讀起來卻有不一樣的感覺。
這篇小說描寫孔乙己作為一個沒有考上秀才,缺乏實際技能的讀書人,塑造了孔乙己這樣一個可笑又可悲的底層人物形象,揭露了人與人之間的冷漠無情。(語文卷子的標準答案)
孔乙己が店に來ると、そこにいる飲手は皆笑い出した。
「孔乙己、お前の顔にまた一つ傷が殖えたね」
とその中の一人が言った。孔は答えず九文の大銭を櫃臺デスクの上に並べ
「酒を二合燗つけてくれ。それから豆を一皿」
「馬鹿に景気がいいぜ。これやテッキリ盜んで來たに違いない」
とわざと大聲出して前の一人が言うと、孔乙己は眼玉を剝き出し
「汝はなんすれぞ斯くの如く空くうに憑よって人の清白を汚す」
「何、清白だと? 乃公おれはお前が何か家の書物を盜んで吊し打ちになったのをこないだ見たばかりだ」
孔は顔を真赤にして、額の上に青筋を立て
「竊書せっしょは盜みの數に入いらない。竊書は読書人の為す事で盜みの數に入るべきことではない」
そうして後に続く言葉はとても変梃なもので、「君子固より窮す」とか「者ならん乎か」の類だから眾みなの笑いを引起し店中俄にわかに景気づいた。
人の噂では、孔乙己は書物をたくさん読んだ人だが、學校に入りそこない、無職で暮しているうちにだんだん貧乏して、乞食になりかかったが、幸いに手すじがよく字が旨く書けたので、あちこちで書物の浄寫を頼まれ、飯の種にありつくことが出來た。ところが彼には一つの悪い癖があって、酒が大好きで飲みだすと怠け出し、注文主も書物も紙も何もかも、たちまちの中うちに無くしてしまう。こういうことがたびたびあって、終しまいには字を書いてくれという人さえ無くなった。そこで日々の暮しにも差支え、ある場合には盜みをしないではいられなくなった。けれどもこの店では、彼は誰よりも品行が正しく、かつて一度も借り倒したことがない。現金のない時には黒板の上に暫時書き附けてあることもあるが、一月経たぬうちにキレイに払いを済ませて、黒板の上から孔乙己の名前を拭き消されてしまうのが常であった。
さて孔乙己はお碗に半分ほど酒飲むうちに、赤くなった顔がだんだん元に復して來たので、側そばにいた人はまたもやひやかし始めた。
「孔乙己、お前は本當に字が読めるのかえ」
孔乙己は弁解するだけ阿呆らしいという顔付で、その人を眺めていると、彼等はすぐに言葉を添えた。
「お前はどうして半人前の秀才にもなれないのだろう」
この言葉は孔乙己にとっては大禁物で、たちまち不安に堪えられぬ憂鬱な狀態を現わし、顔全體が灰色に覆われ、口から出る言葉は今度こそソックリ丸出しの「之乎者也ツーフーツエイエ」だから、こればかりは誰だって解るはずがない。一同はこの時どっと笑い出し、店の內外はとても晴れやかな空気になるのが常であった。