日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の開幕まで2週間を切りました。メディアでの露出も一気に増え、盛り上がりを見せています。前回2015年のイングランド大會で「ジャパン(日本代表)」は、強豪南アフリカに勝つなど3勝を挙げ、得失點差によりベスト8には進めなかったものの、日本中にラグビー旋風を巻き起こしました。また、五郎丸歩選手がプレースキックの前にする、印を結び、拝むようなポーズが話題となり、一躍時の人となったのも記憶に新しいのではないでしょうか。
ところで、「西野ジャパン」や「なでしこジャパン」、「侍ジャパン」など、団體競技の日本代表を「ジャパン」と呼ぶようになったのは、1980年代のラグビー日本代表に始まります。今ではほぼ全ての団體競技に対して用いられていますが、単に「ジャパン」とだけ呼稱されれば、それはラグビー日本代表を指すようです。また、ラグビー日本代表は海外では「ブレイブ・ブロッサム(勇敢な桜たち)」とも稱されています。これは2003年のオーストラリア大會で、桜のエンブレムを胸に戦う日本代表の誇り高き勇姿を見て、海外メディアからそう稱されるようになったようです。
さて、2019年日本大會。今大會は日本は元よりアジアで初めて開催される、記念すべきラグビーワールドカップとなります。大會キャッチフレーズも、『4年に一度じゃない。一生に一度だ』です。おそらくこのテキストを読んでいる人が生きている間に、日本での開催は二度とないことでしょう。開幕戦は「日本 vs ロシア」。9月20日の開會式直後に行われます。この試合を天津のラグビー同好會「天津マロンズ」と一緒にテレビ観戦し、皆んなでジャパンを応援しませんか。ジャパンの今大會の目標は悲願のベスト8入り。この一戦の勝敗が目標達成に大きく作用します。
『One for all, All for one』とは日本のラグビー精神を表すフレーズ。『一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために』と言う意味ですが、私たちも同胞として天津からエールを送ろうではありませんか。もちろんエール・ビールのグラスを片手に!(笑) 正々堂々と戦い、仮に負けてもその時は美しく散る。我らがブレイブ・ブロッサムは、桜のような美しさと凜とした強さを兼ね備えています。きっと桜のエンブレムに恥じない、素晴らしい試合を見せてくれることでしょう。祝杯は濃いめのペール・エールでカンパーイ!
WE Brewery
ADD 和平區西安道怡和裡4號
TEL 186-3088-8114
OPEN 17:00~24:00
中継日時
9月20日(金)
開會式 17:30~18:45(中國時間)
開幕戦 18:45~20:45(中國時間)
開幕試合前の両國國歌斉唱は、日本は平原綾香さんが、ロシアは國際舞臺で數々の受賞歴を誇るオペラ歌手、アレクサンダー・グラドコフさんが務めます。平原さんといえば「ジュピター」(ホルストの組曲「惑星」第4番「木星」改編)が有名ですが、ラグビーワールドカップのテーマソング「ワールド・イン・ユニオン(団結する世界)」もこの「ジュピター(木星)」と同じメロディーです。開會式では「ワールド・イン・ユニオン」(歌:吉岡聖恵)も聴けることでしょう。また、開會式に先立って、航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」によるデモンストレーションも行われます。流麗な航空ショーの録畫も開會式の中継で放映されるでしょうから、開會式も見逃せません!
ラグビーは、日本ではまだまだメジャーなスポーツとは言えません。野球やサッカーは実際にやったことはあるけど、ラグビーはもっぱら観戦のみという人が大半だと思います。なぜなら痛く、苦しく、どろんこになるスポーツだからです。特に肉體のぶつかり合いはまさに肉弾戦。スクラムを組むときには『ゴツっ』と大きな音がします。はい、骨と骨のぶつかる音ですね。もうほとんど格闘技の世界です。
そんな危険を伴うため、ラグビーでは怪我を防止し、プレーを円滑に運ぶよう試合を裁くレフリーの存在が非常に重要。だからレフリーから反則を受けたら、逆らわずに黙って従わなければなりません。たとえ不服を感じても自分を律して感情を抑え、試合の続行に集中する品位が必要とされます。つまりラグビーは、ルールやレフリーを尊重する精神をチームメート全員で持たなくては試合が成立しないスポーツなのです。
また、よく使われるラグビー用語に『ノーサイド』があります。試合終了を告げる言葉ですが、その意味するところは、試合が終わった瞬間に敵味方の區別がなくなり、お互いの健闘を讃え合うという精神です。そして特に日本のラグビーでは、『One for all, All for one』というフレーズをよく耳にします。これはノーブレス・オブリージュや日本の武士道にも通じる精神。『ミスはいつでも起こると想定し、想定外な事が起きてもチームメートが全力でフォローする。ミスは起きるものなので、ミスは責めない。逆にフォローしていなかった事を責める』というのがその真髄と言えましょう。
ラグビーは15人が一つのチームで、1番~8番がFW(フォワード)、9番~15番がBK(バックス)と分類されます。さらにFWは1~3番がフロントロー、4・5番がセカンドローまたはロック、6~8番がバックローというポジションがあります。BKでは9・10番をハーフバック(司令塔役)、11・14番をウィング、12・13番をセンター、15番をフルバックというポジションに分かれます。そしてそれぞれのポジションは役割(機能とミッション)が異なり、それぞれが役割を果たさないと、トライすることができません。
つまりラクビーというスポーツは、體格もスキルもパワーも違う15人が、仲間を信頼して始めてチームが成り立ちます。突出して上手い選手が一人だけいてもチームは機能しません。それぞれが役割をきちんと果たし、お互いをリスペクトし合い、フォローしていくことが前提となるスポーツなのです。その根底には「自分のため」よりも「誰かのため」に、「自分の勝利はみんなの勝利。みんなの幸せが自分の幸せ」という精神が流れています。
2015年のラグビーワールドカップで「ジャパン」に歴史的な勝利をもたらしたヘッドコーチは、「エディーさん」ことエディー・ジョーンズ氏。エディーさんは日本のビジネスシーンにおいても多大な足跡を殘しました。それは「ジャパン・ウェイ」という考え方。『外國人に比べて體格的に劣る日本人が外國のやり方を真似ていてはいつまでも勝てないのは當たり前』というもの。エディーさんは日本人の特質である「信頼」「忠誠心」「努力」といったキーワードを煮詰めた結果、『日本代表は日本獨自の戦い方をするチームでなければならない』という答えを導き出しました。そして、「ハードワーク」や「マインド・セッティング」といった、選手たちが口に出しやすく、共有しやすい言葉を使ってチームをマネジメントしていきました。このことが日本のビジネスシーンにも影響を與えました。
エディーさんが日本人の勤勉さや我慢強さを引き出し、各選手に自信を持たせたからこそ、2015年大會で南アフリカを制することができたのでしょう。この試合前にイギリスのブックメーカーが出したオッズは、日本が34倍、南アが1倍です。これは日本がほぼ間違いなく負けることを意味します。しかし、日本は劇的な逆転で勝利を飾りました。「奇跡の勝利」「スポーツ史上最大の番狂わせ」と言われる所以です。あの感激をもう一度!9月20日、天津マロンズとともに「一生に一度」の歴史的瞬間に立ち會い、開幕戦を観戦・応援しようではありませんか!!
天津マロンズ
連絡先 石村
TEL 185-2628-3014
E-mail tianjinmarrons@yahoo.co.jp
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