皆さんは、2010年に見つかったお釈迦様の骨「仏頂骨舎利」を納めるために作られた「南京牛首山文化旅遊區」の「仏頂宮」はご存じですか? 地上3階地下6階の巨大な宮殿は、お寺というより、もはや仏教テーマパーク。そのスケール感や、きらびやかな裝飾、豪華なショーに驚かされること間違いなしです。今回はそんな仏頂宮のある牛首山の魅力をご紹介します。
2010年發現的釋迦牟尼佛頂骨舍利,目前供奉於南京牛首山文化旅遊區的佛頂宮。大家知道這個地方麼?這座地上3層,地下6層的巨大宮殿,與其稱之為寺廟,倒不如說是佛教的主題公園。你定會被其規模之宏偉,裝飾之華美與表演之精彩所震撼。這次我們就將介紹一下這佛頂宮的所在地牛首山的魅力。
南京といえば?
◆ 話說南京
中國江蘇省の省都・南京は、三國・呉や宋、斉、明時代など激動する中國の歴史舞臺の一つであり続け、西安・北京・洛陽に並ぶ中國4大古都にも數えられています。また1900年代前半の蔣介石の時代には、南京國民政府の首都でもありました。
江蘇省省會南京是吳(三國)、宋、齊、明等動蕩時代的歷史舞臺之一,同時亦是與西安、北京、洛陽齊名的中國四大古都之一。並且,在20世紀前葉,此處曾被作為國民政府的首都。
そんな経緯から南京は、豊かな歴史的な観光スポットを有し、また著しい経済発展を見せる都市だけにショッピングやグルメも楽しい旅先となっています。
歷盡滄桑的南京,有著豐富的歷史觀光景點,是一個既展現出經濟成長之快的都市,又能盡情享受購物和美食樂趣的旅遊勝地。
今回は、そんな南京を訪れたら絶対に足を運びたい「南京牛首山文化旅遊區(なんきんぎゅうしゅうざんぶんかりょゆうく 以下、牛首山)」について、ご紹介します。2015年10月の竣工から、まださほど時間が経っていないため、中國にはよく行くよ、という方でも、知らない方、行ったことのない方も多いかも?
此次,我們將介紹來訪南京的必去之地——南京牛首山文化旅遊區(以下簡稱牛首山)。由於牛首山至2015年10月才建設竣工,就算經常去中國的人,對此處並不知曉或尚未踏足的想必也不在少數吧。
ちなみに牛首山は、2008年に南京市內の「大報恩寺」で発掘された地下宮殿で2010年に見つかった「仏頂骨舎利」を納めるために、巨額のお金を投じて作られました。仏頂骨舎利というのは、仏教の始祖であるお釈迦樣の頭の部分の骨のこと。
值得一提的是,2008年開始挖掘的「大報恩寺」地宮中,於2010年發現了「佛頂骨舍利」。為了供奉舍利,斥資頗多所建造的就是這牛首山的佛頂宮。佛頂骨舍利即是佛教始祖釋迦摩尼的頭蓋骨部分。
ホンモノの仏舎利がおさめられている地下宮殿が悽いから
まずご紹介するのは牛首山の中心となる建物「仏頂宮」で、建築面積は約13.6萬平方メートル。2つのドームが折り重なった構造で、全高89.3メートルの9階建て。そして地下部分が、なんと6階層の巨大な「地下宮殿」になっているんです。その內裝はさながら「仏教テーマパーク」。
首先介紹一下牛首山面積約13.6萬平方米的主要建築物——佛頂宮。佛頂宮是兩圓頂交疊式構造,是一座高達89.3米的9層建築,地下部分更是有6層之深,成一個巨大的地下宮殿,內部裝修華美驚豔。
こちらが地下宮殿の最も奧深くにあり、仏頂骨舎利が奉納されている聖塔「舎利大塔」。 高さ21.8メートルの光り輝く塔は、ドーム狀の「千仏殿」の中央に置かれ、獨特のデザインで仏教の世界観を表現しています。仏頂骨舎利は、年7回ほど公開展示もされますので、その時期を狙ってお參りに行くのもいいですね。
這是地下宮殿的最深處,供奉著佛頂骨舍利的聖塔——舍利大塔。這座高達21.8米,光華流轉的塔,被安置在圓球狀的千佛殿中央,其獨特的設計向人們展示著佛教的世界觀。佛頂骨舍利一年僅公開展示7次,抓住時機,前往參觀也很不錯。
舎利大塔のある千仏殿へは長い長いエスカレーターを幾度も乗り換えて辿り著きます。仏様にお參りする前に、ゆっくりと心を落ち著けられますね。ちなみにこの地下宮殿へは靴カバーを履いてから入室します。一般に靴を脫ぐことが多い日本との違いが新鮮です。
乘坐超長電梯幾度輾轉才能到達安置舍利大塔的千佛殿。因而也能在參拜神像前,慢慢地平復心情。與日本脫鞋入室的習慣不同,讓人略感新鮮的是,在進入地下宮殿時只需要穿上鞋套即可。
エスカレーターから降りると、長い長い廊下の一面には、おびただしい數の仏像が。その奧深くに、ようやくあらわれる千仏殿。南京の人たちが、いかにお釈迦様の骨を大切にしているかが伝わってきます。
下扶梯後,在長長的走廊兩側,有數量驚人的佛像,走至長廊深處,才漸現千佛殿。同時這也讓人體會到南京人是多麼的重視釋迦牟尼佛頂骨。
禪境大観での黃金の大仏ショーが圧巻だから
千仏殿に向かうエスカレーターの手前には「禪境大観」と呼ばれる巨大ドームも広がります。6000平方メートルの空間には黃金色の寢大仏。そのきらびやかさに、日本風の落ち著いた寺院に慣れた人はビックリすること間違いなし。思わず「何ここ!!」と聲が上がります。
去往千佛殿的扶梯前是被稱作「禪境大觀」的巨大聖堂,面積達到6000平方米的圓形廣場上有一尊黃金臥佛。那種金碧輝煌的氣派,對於習慣了日本寺院沉靜之風的人來說無疑是一種巨大的震撼,不禁脫口而出:「哇,這裡什麼情況?!」
ドーム內は、釈迦の生まれたときと仏の道を悟ったときの「禪境花園」が2つあり、そして寢大仏のある「如蓮劇場」の3つの部分に分かれ、釈迦の一生の物語や禪の文化が表現されています。
館內主要以表現釋迦牟尼出生、悟道的「禪境花園」,展示臥佛的「如蓮劇場」組成,呈現出釋迦牟尼的一生以及禪文化。
圧巻は、如蓮劇場の演出。ライトと煙のパフォーマンスとともに大きな寢大仏が回転、徐々に姿を消し、かわりに大きな蓮花が地下から現れます。花の中に入り、ダンスの演出を鑑賞することがもでき、まるで別世界にタイムスリップしたかのような感覚に。お寺というより、仏教テーマパークという言葉がぴったりのショーなんです。
其中,最出彩的部分是如蓮劇場演出。伴隨著燈光以及煙霧效果,巨大的臥佛緩緩轉動,漸漸隱去了身姿,巨大的蓮花轉而從地下慢慢浮現出來。在蓮花之中,輕歌曼舞,仿佛時間定格在了完全不同的世界。在觀賞了這樣的表演後,真實感覺到與其說這裡是寺廟,不如說是佛教的主題公園更為貼切。
仏頂塔からの季節おりおりの景色が美しいから
仏頂宮の隣には地上9階建て、高さ88メートルの塔「仏頂塔」がそびえ立ちます。唐時代風のこの九重塔は、牛首山のシンボル的な建築物の一つで、最上階まで上がることもできます。
佛頂宮旁,屹立著高達88米的9層建築「佛頂塔」。這座具有唐代風格的九重塔是牛首山象徵性的建築之一,遊客可以直登塔頂。
塔の上から眺められるのは、清々とした牛首山の全景。春には、春雨がゆるやかに降り、霧が立ち込める幽玄的な景色、夏は、夏風が爽やかに吹き、緑豊かな景色など、季節おりおりに異なる絶景に出會えます。
從塔上可以眺望清幽的牛首山全景。春天,春雨緩緩飄落,霧氣朦朧、景色幽幽。夏日,清風徐來,綠意盎然。季節變幻,美景層出。
広大な施設內はバス移動も可能、仏頂寺も必見
広大な面積を誇る牛首山は、自然も豊かで散策するにも楽しい場所ですが、全部を徒歩でまわるのはちょっとしんどい、という方には、各スポットを周遊するバスの利用がオススメ。
以面積廣闊聞名的牛首山,風光明媚,景色怡人,是散步的絕佳場所,但擔心全程徒步比較吃力的客人,可以選擇乘坐遊覽車巡遊各處景點。
仏頂宮、仏頂塔と巡ったら、牛首山にあるお寺「仏頂寺」にも立ち寄ってみましょう。
もともと南朝初期に建てられたこのお寺は、唐代に最も栄え、當時は「仏窟寺」と呼ばれていました。その後、北宋以降は「宏覺寺」となり、度重なる戦爭で2度ほど破壊された後は線香も絶えていましたが、牛首山の旅遊區としての開発とあわせ、「仏頂寺」と再び新しく名付けられ、再建されました。
遊覽佛頂宮,佛頂塔之餘,可以順便去一下位於牛首山的「佛頂寺」。原建於南朝初期的佛頂寺,在唐代最為繁榮,當時被稱為「佛窟寺」。北宋之後,更名為「宏覺寺」,後來由於戰爭,兩次遭到破壞,香火一度斷絕。之後作為牛首山旅遊風景區景點進行再建,更名為「佛頂寺」。
その総面積は4萬5500平方メートル。東京ドーム1個分にもなる広さの中に、7つの唐代風の建物が立っています。建物と建物の間に広がる中國庭園も見事。広くて迷ってしまいそうですが、中國のお寺には「左がら入り、右から出る」という言い伝えがあり、これに従えば大丈夫。
總面積達到45500平方米的佛頂寺,景區內屹立著7座唐風建築,各建築物之間穿插的中式庭院別具特色。由於面積廣闊,在裡面很容易迷路,但只要遵循中國寺廟「左進右出」的古話,便不會出錯。
おいしいものにも出會えるから
牛首山には、オリジナルグッズを販売するショップなども多數あり、軽食をいただけるカフェなども設けられています。お釈迦様の本當の骨が納められた「お寺」なのに、スタバもハーゲダッツもあるなんて、ビックリですよね。
在牛首山裡,有很多出售原創周邊的特色小店,還有可供休憩餐飲的咖啡館等。在供奉著釋迦牟尼真身頭骨的「寺廟」中,居然還設有星巴克和哈根達斯,是不是很新奇?
幾つもあるショップの中で是非、立ち寄りたいのは「豆花」や「芋圓」などの臺灣の伝統的なスイーツが楽しめる「鮮芋仙」。都心のお店だと常に行列ができるほどの大人気チェーンですが、ここなら並ばずに食べられちゃいます。ちなみに豆花は豆腐のデザート、芋圓はイモでできたお餅のことです。蒸し芋などもたっぷり入り、絶品です。
在各式各樣的小店當中,強力推薦可以品嘗到豆花、芋圓等臺灣傳統甜點的小店——鮮芋仙。鮮芋仙在市中心的店面生意火爆,經常要排長隊。但在此處,無需排隊便可輕鬆嘗到美味。另外,所謂豆花是指用豆腐做的甜點,芋圓是指用糯米、芋頭做的丸子,搭配蒸熟的芋頭,可謂甜點中的一絕。
牛首山の西門から外に出ると「中國で最も美しい村」とも呼ばれている「世凹桃源」も散策できます。最近ではアグリーツーリズムなどをテーマに開発が進み「牛首文化第一村」などとも言われているそう。
從牛首山的西門出來,你將邂逅有「中國最美村落」之稱的「世凹桃源」,也被譽為「牛首文化第一村」,是一個非常適合散步的地方。最近這裡以農家樂為主題進行了全面開發。
そんな世凹桃源で大人気のレストランが「煙嵐閣」。外観は中國安徽風といわれる様式で、緑が多く落ち著くスポットです。近くで作られている採れたての素材を使って南京の農家風の料理を食べさせる店ですが、地元客にも大人気のため、すぐに売り切れてしまうメニューも多いのだとか。先に席を予約してから行かれることをオススメします。
世凹桃源中有一家非常有人氣的餐廳——煙嵐閣。其外觀是徽派建築風格,大片綠色環繞,給人一種安定的氛圍。就近取材,以南京農家風味料理為主打的煙嵐閣,也非常受當地遊客的歡迎。這裡常出現菜品售罄的情況,建議提前預約。
いかかでしたか? 巨額な総工費をかけて作られた壯大な仏教テーマパーク「南京牛首山文化旅遊區」にお參りし、是非、特別な時間を過ごしてきてくださいね。
南京旅なら「牛首山」に行きたい!
感覺如何呢?耗資頗多建成的大型佛教主題公園「南京牛首山文化旅遊區」,來這裡度過別樣時光吧。
文章來源:日本RETRIP網站
資料提供:江蘇旅遊(日本)推廣中心【如需轉載請註明出處】