面朝大海,春暖花開
Facing the Sea With Spring Blossoms
中文:張楠
日本語訳文:福見 尚美
謹以此文向TOPIA(德島縣國際交流協會)的福見尚美女士表示感謝,並送上美好的祝願!
來德島快有一年了,每逢周末或節假日,總會約上好友或同事去各處散心遊玩。北部鳴門的漩渦、西部祖谷的紅葉、中部大川原高原的滿天星鬥,讓長期生活在都市裡的我重新回歸大自然,感受四季分明的日本。唯獨南部的田園風光和壯觀的太平洋景色始終在計劃階段,久久未能前往。最近從朋友那裡得知「四國右下55三日通行券」,能夠在三天內自由乘坐沿德島—室戶岬—高知的55號國道的指定鐵路和巴士,僅售5500日元。嚮往已久的路線再加上便宜的價格,我便和來自世界各地的國際友人們一起踏上尋海之旅。
徳島に來てもうすぐ1年になります。週末や祝日はいつも友達や同僚とどこかに遊びに出かけています。北は鳴門の渦潮、西は祖谷の紅葉、中部は大川原高原の満天の星。長年都會に住んでいた私は再び自然に帰り、日本の四季の移ろいを感じています。ただ南の田園風景や太平洋の大海原に親しむ旅は、ずっと計畫段階にあり前に進んでいませんでした。最近になって友人から「四國みぎした55 フリーきっぷ」というのがあると聞きました。徳島―室戸岬―高知の國道55號線沿いの指定鉄道とバスが3日間乗り降り自由で5500円というものです。ずっと行きたかった路線が安価で行けるとあって、私は世界各國からの參加者と一緒に海を訪ねる旅に出かけました。
立春已過,冬季肆虐的寒風似乎已精疲力盡,暖風將春天和大海的氣息帶到德島。鐵道沿線的農家也紛紛開始整地灌水,準備新一年的耕作。我們也早早抵達日和佐,前往此次旅行的第一站—藥王寺。藥王寺是四國遍路第23所寺院,也是四國地區有名的闢邪祈福的聖地,與第1所寺院靈山寺遙遙相望,守護著前來參拜和踏上遍路旅途的人們。藥王寺也是德島南部賞櫻的好去處,每逢櫻花時節,慕名前來去除厄運和賞櫻的人絡繹不絕,寺內各處的櫻花正含苞待放,做好了迎接參拜者的準備。沿著安逸寧靜的街道一直往東,沒多久便來到風景怡人的大浜海岸。每年5月至8月,紅海龜會在寂靜的夜裡悄悄上岸產卵,大浜海岸也因此出名,於1967年被指定為日本國家天然紀念物。臨海而建的海龜博物館中不僅有關於海龜的詳細介紹,還飼養著大小各類海龜及罕見的龜類品種,令人大開眼界。在室外的海龜池、海龜孵化場和海龜館等處,還能近距離接觸海龜,與其互動,體驗大海及海洋生物的魅力所在。走出博物館,漫步在沙灘上,聆聽海風和浪花的細語。此時此刻,世界仿佛屏住了呼吸,時間停止了流動,日常生活和工作的煩惱瑣事也被衝刷得一乾二淨。
立春が過ぎ、冬の厳しい寒風も力盡き、暖かい風が春と海の息吹を徳島に屆けてくれるようになりました。鉄道沿線の農家も整地や灌水を始め、新しい一年の耕作準備をしていました。私たちは早々と日和佐に到著し、このツアーの最初の目的地、薬王寺へ向かいました。薬王寺は四國遍路23番札所で、四國では有名な厄除けのお寺です。高知へ続く徳島最後の札所でもあり、1番札所の霊山寺からのお遍路さんや參拝者を守ってくれています。また、薬王寺は徳島南部の花見スポットでもあり、桜の時期になると噂を聞いてやって來る厄除けの參拝者や花見客が後を絶ちません。境內各所にある桜は蕾を膨らませて參拝者を迎える準備をしていました。靜かな街道をしばらく東へ進むと、風景が開けて大浜海岸に出ます。大浜海岸はウミガメの産卵地として有名で、毎年5月から8月の靜かな夜にアカウミガメがひっそりとここに上陸して産卵します。1967年には國の天然記念物に指定されました。海岸の近くにあるうみがめ博物館では、ウミガメについて詳しく紹介されているだけでなく、大小各種のウミガメや珍しいカメが飼育されていて、とても勉強になります。屋外の大ガメプールやうみがめ産卵孵化場、ただよううみがめ館などでは、近くでウミガメと觸れ合うことができ、海と海洋生物の魅力を味わうことができます。博物館を出て砂浜を歩きながら風と波のささやきに耳を傾けていると、まるでこの瞬間世界が息を止め、時間の流れが止まり、日常生活や仕事のこまごまとした煩わしさがきれいに洗い流されて行くかのようでした。
從日和佐到高知的行程並不輕鬆,4個多小時之內要換乘4趟電車和巴士。穿過數條隧道之後,大海便從天際盡頭延伸而至,山脈則從另一側擦肩而過。左邊水天一色,波濤轟鳴;右邊山巒層疊,鳥語花香。完全不同的兩個世界孕育出的景觀、音色、生物及自然在此匯集交融,形成四國獨特的自然環境和人文風情。傍晚時分,巴士通過四國右下最南端的室戶岬,原本碧藍的海水和天空、連綿不斷的群山剎那間被夕陽染成一片耀眼的金色。隨著太陽西下,周圍的一切由橙黃轉為橘紅,最後被夜幕所籠罩。剛才還有說有笑的乘客們突然沒有了聲音,默默地注視著這幅短暫美麗的畫卷。
日和佐から高知までの行程はちょっと忙しかったです。4時間の間に4回も電車とバスを乗り換えるという行程でした。何本かトンネルを抜けると、空の端から大海原が広がり、その反対側を山がすれ違っていくようになりました。左手は青い海と空と波の音、右手は連なる山々と鳥と花。まったく異なる世界が育んだ景色や音、生物や自然がここに融合し、四國ならではの自然環境や風情が作られていました。夕方になりバスが四國の右下最南端の室戸岬を通った時、真っ青だった海と空、そして連なる山々が夕日に照らされ一瞬にして金色に染まりました。そして夕日が沈むにつれ、辺りは黃色がかったオレンジ色から赤味がかったオレンジ色に変わり、ついには宵闇に包まれていきました。さっきまでにぎやかだった車內は急に靜かになり、誰もがこの短く美しい絵巻に見とれていました。
旅行不能沒有美食相伴。日和佐的南阿波丼(dōng)、高知的半烤鰹魚刺身(カツオたたき)、以及各類海鮮、燒烤和小吃讓我們垂涎欲滴。抵達高知已經是晚上,餓得前胸貼後背的我們立刻來到高知市內最有名的美食廣場—HIROME市場(ひろめ市場),尋找當地傳說美味。夜晚的廣場人聲鼎沸,熱鬧非凡,店鋪、就餐區和過道已被人海淹沒,當地人和遊客混雜在一起,認識的和不認識的擠在一張桌子。我們5個不同國籍的人用英文和日語暢所欲言,談笑風生,料理店的老闆立即將店裡的音樂換成英文歌曲,鄰桌的客人們也時不時走過來碰杯暢飲,溝通交流。所有人都忘卻卻了旅途的疲憊,沉浸和陶醉在歡鬧愉悅的氣氛中。直到營業結束,我們才依依不捨地離開。
旅行にグルメは付きものです。日和佐の南阿波丼、高知のカツオのたたき、各種海鮮、焼き肉、スナックを私たちはとても楽しみにしていました。高知に著いたときはもう夜だったので、お腹がペコペコだった私たちは、すぐさま高知市內で一番有名なグルメ市場「ひろめ市場」へ噂のグルメを求めて行きました。夜の広場はとてもにぎわっていて、店も食べる場所も通路も人で溢れ返っていました。地元の人も観光客も、知っている人も知らない人も同じテーブルに相席していました。私たち5人は英語と日本語で楽しくおしゃべりをしていたのですが、店のマスターは気を利かせて流していた音楽を英語の曲に変えてくれました。また、隣のテーブルのお客さんもしばしば私たちのテーブルにやって來て乾杯をしてくれ楽しく交流しました。みんな旅の疲れを忘れ、閉店になるまで楽しい時間を過ごし、後ろ髪を引かれる思いでここを後にしました。
這次旅行雖然只有短短的兩天,行程緊湊,但一路上有美景、美食和異國朋友相伴,對我而言是非常珍貴的體驗。同時讓我對四國右下的大自然和太平洋有了新的認識和理解。也許在春季櫻花盛開之時,我將再次沿著55號國道探索這片土地,面朝大海,春暖花開。
今回の旅行は2日間という短くてハードなスケジュールでしたが、美しい風景あり、おいしい食事あり、異國の友人ありで、私にとってとても貴重な體験となりました。そして、四國の右下の大自然に対し、新しい認識を得、理解を深めることができました。もしかしたら、春の桜の季節に再び國道55號沿線のこの地を訪ね、海を眺め花を眺めることになるかもしれません。
(該文轉自《阿波生活》2018年4月號)