若い女性向けの「カワイイ」少女風ファッションを発信する「東京ガールズコレクション(TGC)」が、早ければ來年にニューヨーク國連本部で開催される見込みだ。
2005年から開始された「東京ガールズコレクション」は、15~35歳の女性を対象に、毎年3月と9月に2回開催され、Deicy(デイシ―)やSnidel(スナイデル)、ユニクロなど日本の一般的なデパートでよく目にするアパレルブランドが數多く參加している。
東京ガールズコレクションが一般のファッションショーと異なるのは、記者やバイヤーをのぞいて、一般の観客が観客席を最も多く佔めていることだ。2005年の創設から現在まで、毎年少なくとも3萬人以上の観客を動員している。また、動畫視聴サイトなど、さまざまなメディアで同コレクションを視聴する人々も多い。視聴者はファッションショーを鑑賞すると同時に、インターネットで自分が好きな服をリアルタイムで購入することもできる。
また、「東京ガールズコレクション」に登場するモデルのほとんどがショー専門のモデルではなく、芸能界で最も人気のある俳優・歌手・タレントなどがファッションショーに登場し、若い層から注目を浴びている。
「東京ガールズコレクション」はこれまで3度の海外公演を行っている。1回目はフランス・パリで行われたJapanExpoで、2回目は2007年3月北京の中國國際展覧センターで開催された中國國際服裝服飾博覧會(通稱CHIC)、そして3回目は、2011年に北京五棵松體育館で開催されたCHICでの公演だ。
「東京ガールズコレクション」の米國・ニューヨーク公演は、國連広報局が承認している非政府組織(NGO)國連の友と「東京ガールズコレクション」を企畫・製作するウェブ広告會社・F1メディアが提攜して企畫・検討している。
F1メディアの村上範義・代表取締役は、「今回の協力・提攜を通し、『東京ガールズコレクション』や関連イベントの世界的な影響力を高めたい」と語る。しかし、同じ文化を共有していない米國で、「カワイイ」を発信する「東京ガールズコレクション」を打ち出すことは、うまく行ったとしても、単発的な文化交流イベントで終わってしまう。
漫畫や文學作品などの日本の獨特な少女文化は、主人公の設定が無知で無垢な少女である傾向が強い。これは、ファッションスタイルや女性の消費習慣にも影響を及ぼしている。パステルカラーやレース、縁の飾りなどは日本のファッションデザインでよく見られるモチーフだ。しかし、このように「カワイイ」を強烈に求める消費需要は日本だけのものであり、日本に比較的近い中國と韓國でさえ女性に対してこのようなスタイルやイメージに固執することはない。
カワイイ少女のイメージと全くかけ離れている米國人にとって、「東京ガールズコレクション」はおそらくコスプレショーに見えることだろう。
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