1998年ディズニーアニメ。この作品は、ディズニーが中國の伝説「花木蘭」をモチーフに製作した、アニメーションです。中國を舞臺にしたアニメーションは、ディズニーでは初めてであり、製作技術など含め、ディズニー・ルネッサンスとも呼ばれています。日本では、あまり馴染みのない作品ですが、アニー賞作品賞を受賞した、海外では評判の高い作品です。父親を守るために、男裝をして軍隊に入隊したムーランは、無事に家に戻ることはできるのか。女性であるハンデを、頭脳で切り抜ける、ムーランの活躍が魅力的です。
監督:トニー・バンクロフト、バリー・クック
出演:ムーラン(ミン・ナ/すずきまゆみ)、
ムーシュ(エディ・マーフィ/山寺宏一)、
シャン(B.D.ウォン/園岡新太郎)、
シャン・ユー(ミゲラ・フェラー/藤岡宏、)、
ファ・ズー(スーン=テック・オー/大塚周夫)ほか
ディズニー映畫「ムーラン」登場キャラクター凜々しく勇敢な東洋のジャンヌ・ダルク、ムーランが活躍する本作。
ムーラン以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいます。
世界的にも日本人にも馴染みのあまりない中國の伝説を彩るディズニーキャラクターたちをここでご紹介していきましょう。
ファ・ムーラン(花木蘭)ファ家の一人娘で、明るく正義感にあふれた父親想いの優しい女性。
父親の代わりに男裝して「ピン」と名乗り、黒馬のカーンに騎乗して討伐隊に入隊。
女性の身ながら、訓練でめざましい成長を遂げたムーランは仲間とともに活躍できる兵士となり、戦でも活躍します。
ムーシュー(木須)家の守り神である赤竜
ファ家の守り神だった赤いドラゴン。
ファ家の一人を死なせてしまい、守り神から先祖の霊などを起こす銅鑼叩きに降格。
ムーランを英雄にすることで再び守り神になろうと目論見ます。
ディズニーらしい茶目っ気たっぷりのコミカルなキャラクター。
ファ・ズー(花弧)ムーランの父で、娘想いの厳格な男性。
先の戦爭で足を負傷し、杖がなくては歩けない體に。
そんな中、戦爭に召集されてしまい、ムーランが代わりに戦場に赴くことになります。
ファ・リー(花李氏)ムーランの母。
おてんばな娘を心配する良き母親。
ムーランが配屬された隊の隊長。
自信家な面があるものの、正義感が強く、リーダーシップのある頼れる男。
寄せ集めの兵を一人前の兵士に鍛え上げます。
ムーランが扮するピンの正體を知り、軍紀違反で処刑されそうになった彼女を「追放」として命を救います。
シャン・ユーとの戦いでムーランへの想いも変化していき…?
シャン・ユー(単於)ムーランたちの軍に奇襲をかけるフン族の頭。
萬裡の長城を越え、中國侵略を企みます。
性格は冷酷で殘忍。
必要のない者や気に入らない者を迷わず始末する暴君です。
強靭な體の持ち主で、雪山で馬と剣を失いながらも無傷で生き殘るほど。
黒いハヤブサを飼っていて、物の運搬や偵察をさせています。
ムーランが飛び出したことを知り、ファ家の先祖達は、守護神を送り込み連れ戻そうと考えます。守護神を連れてくるよう命じられた、元守護神ムーシュは、苛立ちのあまり守護神を壊してしまいます。そこで、ファ家にいた「幸運の鈴蟲」と共に、ムーシュが守護霊としてムーランのもとへと向かいます。男性としての立ち振る舞いを教えますが、ムーシュの教えが空回り、軍隊でもめ事を引き起こしてしまいます。また、訓練をこなそうにも、女性の筋力ではついていくことができません。銅の重りをつけた狀態で、木を登る訓練が明朝までにできていなければ、家に帰すとシャン隊長に告げられたムーランは、知恵を使って見事登りきります。このことから、シャンや仲間達に受け入れられて行き、ムーランはシャン隊長に淡い憧れを抱き始めます。
ムーランのネタバレあらすじ:奇策と失望と行動ムーランのいる隊も行軍を続けていましたが、先を行く別機動隊がフン族に全滅させられたと知らせが入ります。そのため、機動隊に変わり、シャン隊が戦うことになります。雪山は行軍中、フン族に奇襲され、圧倒されます。撤退を命令するシャンの言うことを聞かず、ムーランは敵の後ろの雪山に向かって砲撃します。すると、雪崩が起き、フン族を一掃することに成功しました。しかし、ムーランも雪崩に巻き込まれ、処置を受けた際、女であることがバレてしまいます。軍の規約違反として、処刑を命じる文官をとめ、シャンはムーランに追放を命じます。雪山に取り殘されたムーランは、ムーシュは守護神ではないことを、鈴蟲は幸運の蟲ではないことを知り、全員が噓をついていたことが明らかになります。失意の中故郷に帰ろうとするムーランですが、雪崩に巻き込まれたシャン・ユーが生きていることに気がつき、急ぎ王都へ向かいます。ムーランの結末:女の知恵は、力に勝る
王都は、シャン隊がフン族を倒したとお祭りムードです。しかし、シャン・ユー率いるフン族が突如現れ、王を拘束し、王宮に立てこもってしまいます。そこへ、ムーランが現れ、隊の仲間、シャンと共に、知恵を使って、敵を倒して行きます。王を民眾の中に隠すことに成功したムーランに、シャン・ユーが襲いかかりますが、シャンが庇って気絶してしまいます。逃げながら、作戦を思いついたムーランは、シャン・ユーを引きつけ、屋根の上で戦います。すると、ロケット花火を身につけたムーシュが、シャン・ユーに飛び込み、そのまま花火の集まる塔へと打ち上げられ、シャン・ユーは死んでしまいました。ムーランは、家を飛び出し、男として軍に入り込み、王宮をめちゃくちゃにしたとして、王の怒りを受けますが、王を救ったとして、國中の敬意をうけることになります。そして、側近として殘るよう提案されますが、家に戻ることを選択し、家族のもとへと無事に戻ります。すると、ムーランに戀心を抱いたシャン隊長が、ムーランの家を尋ね、皆で食事をとるのでした。