森安孝夫《シルクロード世界史》出版

2021-02-18 太史政
《絲路世界史》出版!森安孝夫教授的最新著作

日本藝術史研究資訊 今天

発売日 : 2020/9/11

単行本(ソフトカバー) : 232ページ

ISBN-10 : 4065208912

ISBN-13 : 978-4065208915

出版社 : 講談社 (2020/9/11)

言語: : 日本語

著者について

森安 孝夫
1948年福井県生まれ。東京大學文學部卒業。同大學院在學中に、フランス政府給費留學生としてパリ留學。金沢大學助教授、大阪大學教授、近畿大學特任教授などを経て、現在、公益財団法人東洋文庫監事・研究員、大阪大學名譽教授。博士(文學)。おもな著書に『興亡の世界史05 シルクロードと唐帝國』(講談社)、『ウイグル=マニ教史の研究』(大阪大學文學部紀要)、『東西ウイグルと中央ユーラシア』(名古屋大學出版會)、編著書に『中央アジア出土文物論叢』(朋友書店)、『ソグドからウイグルへ――シルクロード東部の民族と文化の交流』(汲古書院)ほか。

かつて、「歴史」を必要としたのは権力者だった。権力者は自らの支配を正當化するために歴史を書かせた。歴史家は往々にして、権力者に奉仕する者だったのである。しかし、近代歴史學の使命は、権力を監視し、批判することにこそある。近代世界の覇権を握った西洋文明を相対化し、西洋中心史観と中華主義からの脫卻を訴える、白熱の世界史講座。近代以前の世界では、中央ユーラシア諸民族の動向が、歴史を動かしていた。騎馬遊牧民はどのように登場し、その機動力と経済力は、いかに周辺諸國家に浸透していったのか。シルクロードのネットワークを媒介とした「前近代世界システム論」とは。ソグド人やウイグル人のキャラバン交易や、キリスト教の最大のライバルだったマニ教の動向などを、ユーラシア各地に殘る古文書、石碑の読解から得たオリジナルな研究成果をもとに解明していく。そこから見えてくるのは、あらゆるモノは歴史的所産であり、文化・言語・思想から、政治・経済活動まで、すべては変化し混ざり合って生み出され、純粋な民族文化や普遍的な國家など存在しない、という真実である。さらに、近年日本で発見されて世界的な注目を浴びるマニ教絵畫から、日本伝來の史料で明らかになるシルクロードの実像まで。「興亡の世界史」シリーズ最大の話題作『シルクロードと唐帝國』の著者による、待望の書下ろし。

目次


序章 世界史を學ぶ理由
 1 歴史を必要とするのは誰か
 2 歴史と権力・権威・宗教
 3 現代歴史學の使命

第一章 ユーラシア世界史の基本構造
 1 人類史の潮流
 2 歴史時代の始まり──農業革命から鉄器革命へ
 3 戦爭・交流・グローバル化の時代──騎馬遊牧民の登場から現代まで

第二章 騎馬遊牧民の機動力
 1 馬の家畜化
 2 ユーラシアの民族大移動

第三章 シルクロードの世界システム論
 1 前近代の世界システム
 2 遊牧國家とシルクロード

第四章 ソグドからウイグルへ
 1 宗教の道
 2 ソグドとウイグルの接點
 3 マニ教から仏教へ

第五章 ウイグル=ネットワークの活況
 1 古ウイグル語文書を解読する
 2 キャラヴァンの往來と社會生活

第六章 シルクロードと日本
 1 シルクロードの終著點
 2 マニ教絵畫の日本伝來

あとがき
參考文獻
索引

內容取自:

https://toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4065208915&bookType=jp&fbclid=IwAR3jpjjt5Gf3mpGAu3oKccyxyO5we-ndW1kJl2zeO3RWG1dCYukJFePoNps

相關焦點