巖手県平泉町の中尊寺にある金色堂で、ことし6月から進められてきた外壁に金ぱくを張り直す工事が終わり、15日、完成にあわせた法要が営まれました。
平泉町の中尊寺にある金色堂は、およそ900年前に奧州藤原氏の初代、清衡が最高の技術を集めて建てたお堂で、全體にきらびやかな金ぱくが張られ、極楽浄土を現していると言われています。
これらの金ぱくのほとんどは昭和43年の大規模な修理の際に張り直されたものですが、50年以上がたち、徐々に外壁や扉などの金ぱくがはがれるようになってきました。
このため寺はことし6月から文化財の修復を専門に行う業者に委託し、亀裂ができている部分などに、金ぱくを張り直す修復工事を進めてきました。
工事は今月始めに終わり、15日、輝きを増した金色堂に地元の関係者らが集まり、完成にあわせた法要が営まれました。
法要のあと、中尊寺の奧山元照貫首は、「金色堂は世界遺産『平泉』の中心となる建物で、後世に伝えるべき重要な文化財だ。奧州藤原氏の思いとともに、未來永ごうに伝わっていくことを願っています」と話していました。
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中尊寺の金色堂 修理が終わってきれいになる
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