南京外國語學校は先月、同校の學生の海外大學への入學狀況を発表。今年度の3年生計295人が米ハーバード大學、イェール大學、プリンストン大學、スタンフォード大學などを含む、世界名門大學に入學する。その他、21人が全國統一大學入學試験を受験し、殘りの學生は中國國內の名問大學に入學する。
こういう人たちを稱する中國の流行語で「學覇」という呼び方がある。なぜこれほどまでに良い成績を収めようとするのか。「學覇」たちの勉強法を探ってみた。
代表學覇:張爽さん
日本語を習ったことも、日本語を學ぶ教材を買ったこともなく、子供のころから日本のアニメを見たり、アニメソングを聞きながら日本語を學んだだけで、高校生の時に日本語能力試験の最上級のN1に合格した張爽さん。知人らは皆「彼女は日本語と縁がある」と聲を揃える。
張さんは日本に留學することを決め、あこがれの京都大學の入試を受けることにした。京都大學農學部は世界でもトップクラスの研究レベルを誇る。張さんが入學したのは京都大學農學部の資源生物科學科だ。
代表學覇:李恩成
學校の落ちこぼれだったゲーム・漫畫・アニメオタクの李恩成さんが、日本のアニメ・漫畫から學習の攻略法を學び、米國のいくつもの有名大學から合格通知書を受け取った。
李さんは、現在の優秀な成績のほとんどはアニメ・漫畫のおかげだと結論づけている。その理由は、次の通りだ。
1.攻略法や経験を調べて、少ない労力で大きな成果を勝ち取る
オンラインゲームで遊ぶ際、ゲームの攻略法を見つけることは非常に重要だ。李さんは、この攻略法を調べる「熱心さ」を、勉強の上に置き換えた。試験に參加する時は、まずは先輩が殘してきた攻略法を探し、國際資格認定試験に參加する時も、ネットで參加者たちの経験談を探して、獨自に試験の分析を行った。結果が証明しているように、このようにすれば少ない労力で大きな成果を勝ち取れる。
2.アニメ・漫畫を描くときの観察力は一生使える
高2の時、アニメ・漫畫を描くことを學んだ。アニメ・漫畫を描くには鋭敏な観察力が必要だ。この観察力は學習においても効果を発揮した。先生の授業中の解説のプロセスを観察すれば、どこが重要で、何が試験に出るのかが発見できた。専門課程の分析を行う時も、例えば株の動向、データの報告書もこの観察力をもって分析すれば、常に多くの人が気付かないことを発見できた。
代表學覇:臺釗晨さん
吉林省長春市からイェール大學までどのぐらいの距離があるのだろうか?この問いの答えは、臺釗晨という名の美しい女子高生が答えてくれるだろう。東北師範大學付屬高校6組の女子高生、臺さんは今年すでに米國の6つの大學から合格通知書を受け取っており、その中から最終的に全額奨學金が給付されるイェール大學を留學先に選んだ。
「幼い頃から、中國の伝統文化が好きだった。すごく小さい頃、「水滸伝」や「三國演義」の講談を聞くのが好きだった。學校に通いだしてからは歴史小説を聞くのが好きになり、文字を覚えてからは自分でいろいろな本を読んだ」。臺さんは、家ではテレビを見ることはほとんどなく、暇な時間はたいてい本を取り出して読んでいたという。「家には本がたくさんあり、両親も本を読むのが好きだった」。
一番好きな本は何かと聞くと、臺さんは、「『人間詞話』や『世説新語』など。あと、唐詩と比較すると、宋詞や清詩のほうが好き」と答えた。
代表學覇:彭書涵さん
米國カリフォルニア州の砂漠に囲まれた山中に、「ディープ・スプリングス・カレッジ」という2年制の短期大學がある。同大學は、學費や生活費を學校側がすべて負擔し、1學年の定員は男子13人。學生達は荒涼とした大地の真ん中にある広大な農場で牛などの世話をしながら、ハーバード大學やイェール大學など、超名門大學の教授の教えを受けることができる。同大學の教育內容はハーバード大學と並んで全米トップで、入學のハードルは非常に高い。そして、多くの學生がハーバードやイェールなどの合格を蹴って同大學を選ぶという。
そんな同大學の合格通知を、中國重慶市南開中學(中高一貫校)國際部に通う高校3年生の彭書涵君がこのほど受け取った。
彭君は「同大學を選ぶことは、クエストをこなしてレベルを上げたり、令狐衝が風清揚に弟子入りして獨孤九剣を學んだりするようなもの」と語る。そう、彭君はオンラインゲーム「ワールドオブウォークラフト」や「三國殺」が大好きなのだ。また、フランスの小説「モンテ・クリスト伯」やイギリスの小説「ロビンソン・クルーソー」、中國武俠小説なども大好きという。
代表學覇:穀雨菲さん
南京外國語學校の穀雨菲さんはニューヨーク大學アブダビ校への入學のほか、1年當たり約7萬4千ドル(約888萬円。計約3420萬円)の奨學金を受けることが決まった。同大學へ入學する同校の學生は谷さんが初。
谷さんは取材に対して、「8歳の時に交流學生として新疆維吾爾(ウイグル)自治區に行った。11歳の時に、南京市青少年交響楽団と共に、シンガポール公演に行った。また、高一の時には、初めて中國代表として國際フォーラムに參加したほか、夏休みにハーバード大學の夏休みプログラムに參加した。高二に冬休みにはユースオリンピックの卓球大使としてドバイに行きPRを行った。これらの経験を通して、さまざまな文化を尊重し、オープンな態度で文化の違いに接することを學んだ。そして、面接の時にも、その場にすぐに適応し、44カ國の學生とうまく交流することができた」と、今回入學に至った経緯を語った。
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