【インターネット時代】「冒険」をして生き殘りかける本屋

2021-02-16 人民網日文版

ネット書店や電子書籍が発展している今、街の本屋が存続の危機にさらされている。便利なオンライン書店や電子書籍などの出現により、本屋は近年、経営難に直面し、倒産や店舗移動なども珍しくない。しかし本屋には、実際に本を手にとって見ることができ、好きな本との偶然の出會いを経験できるなど、オンライン書店とは違う醍醐味がある。それは多くの人にとって、思い出となっており、本屋が全くないとなると、それはさみしいことだ。

日本の場合

日本では現在、本屋が生き殘りをかけて靜かな戦いを仕掛けている。例えば、若者の聖地とされる東京・下北沢にある書店「B&B」は、本を読みながらビールが飲めるというコンセプトで連日大盛況だ。「B&B」という名前は「Book」&「Beer」の略だ。

注目を集める別の本屋は、渋谷の代官山で2011年12月に オープンした蔦屋書店だ。同店は米NYの人気カルチャー系サイト「Flavor Wire」が選ぶ「世界でもっとも美しい書店20店」に選ばれた。実際に同店に行ってみると、「本屋」であるにもかかわらず、スターバックスやカフェバー、トラベルカウンター、DVD・CDのレンタルショップなども入っていた。また、本と本の間には、キッチン雑貨やスリッパ、ハサミ、藤編バッグなどの雑貨が置かれ、とてもオシャレな雰囲気を醸し出している。また、カフェバーの雰囲気も高級ホテル並みだ。同店は入った瞬間から、「これこそが國際的大都市・東京の本當の顔か」という思いにさせられる。

B&Bや蔦屋書店のような本屋は、「文化の冒険」をしていると言えるだろう。なぜなら、インターネットが後退することはありえず、電子書籍が本屋にとって今後さらにどのような脅威になるか予測できないからだ。本屋「B&B」を共同経営するブックコーディネーター內沼晉太郎さんは、昨年12月に出版した著書「本の逆襲」で、「出版業界の未來は暗いかもしれないが、本の未來は明るい。人と本が出會うことのできる場所を作ることに長けていれば、本や本屋の魅力も増す」としている。

中國の場合

メーデー連休の夜、北京初の24時間書店である三聯韜奮書店では、利用者數が平日夜の2倍になり、深夜に書店を訪れるのが新たな連休の娯楽となっている。

夜の利用者は若者が最も多いが、普段はめったに見ない親子連れや中年夫婦、単身の高齢者や一時的に失業中の人などもいる。夜の書店利用はすでに読書自身の範疇を越え、社會生活の一部となっている。

広東省広州市で7月12日、同市初の24時間営業の書店がオープンし、たくさんの愛書家たちが來店した。オーナーは、この24時間書店が速いリズムで生活する都市の人々にとって落ち著ける場所になること、広州市の精神を高める燈臺の光になることを願うと話す。

現代人はぜいたくで便利を追求しているが、情緒も決して忘れてはいない。本の購入も、単に「便利」を求めるなら、通勤途中に駅にある売店で好みの本を手に入れることができるだろう。人々の欲求を満たすような本屋は、老若男女問わず、さまざまな人が集まって來るだろう。

「人民網日本語版」

相關焦點

  • 【ネット時代】ネットユーザーを9つに分類 あなたはどのタイプ?
    モバイルインターネットの時代、ネットユーザーは大まかに9つのタイプに分けられる。「學んだ知識の數々をネットで披露」するウンチク族、何事にも臨場感を求めるライブ配信族、最新技術好きのハイテクレンジャーなどだ。
  • ECだけじゃない! 「インターネット+」で激変する中國の飲食ビジネスの今
    そして今、オンラインショッピングやAlipay、WeChat等の普及に伴い、「インターネット+」(インターネットを各産業と融合させ、新業態や新ビジネスの創出を図る政策)の飲食モデルが発展しています。今回は、インターネットを活用して新しいビジネスモデルを構築し、従來の飲食店のビジネスモデルのアップグレードに取り組む「オンライン飲食」をご紹介します。現在、中國の飲食業界では、インターネットを通じて主に次のことができるようになっています。
  • かつてインターネットを麻痺させたウイルスがあった!
    最も被害が拡大した同年7月19日は、35萬9,000のホストコンピューターが感染し、世界中のどのサイトへもつながりにくい狀態が発生し、「インターネットが麻痺した日」とも言われています。當時を振り返ってみると、この頃を機に巷で話題となるウイルスのジャンルが、パソコンをフォーマットしてしまうような破壊性が顕著なものから、メールを勝手に送信したり、重要なファイルを外部に流出されたりするなど、ネットユーザー間の信頼関係を傷つけていくタイプがメジャーになっていった印象があります。
  • ドキュメンタリー「上空から見る中國」が美しいとネットで大人気
    最近、中國中央テレビ(CCTV)のシリーズドキュメンタリー番組「上空から見る中國(航拍中國)」がネット上で話題となっており、新たな視點で中國の美しさを感じさせる同番組は、中國大手SNSサイト「豆瓣(Douban)」で平均9.4ポイントの高評価を得ている。
  • 「二」は各業界のエリートが參加して第四世代インターネットと共産経済時代を創建したことを歓迎します
    ﹛ろく﹜「二」は各業界のエリートが參加して第四世代インターネットと共産経済時代を創建したことを歓迎します。
  • 世界のインターネット業界、中國の影響力が向上
    6月18日の年中大セール、ダブル11(11月11日のネット通販イベント)、春節(舊正月)、労働節(メーデー、5月1日)、國慶節(建國記念日、10月1日)など、ネット通販激安セールを行う日が増えている。インターネットの発展により、中國の消費が日増しにスマートかつ便利になっている。調査によると、回答者の84%が外出時に現金を持たず、スマホだけを持つとした。
  • 幸福感1位は教育業界、最下位はインターネット
    、耐久消費財、醫療で、最も低かった業界は情報技術(IT)・インターネット、貿易・小売、農林牧漁業だったという。同報告は、エンプロイヤーブランド(勤務先としての企業の魅力)を構築するにはまず「人心」をつかむところから始めるべきで、職場で働く人々の個人としてのキャリア発展や働くことの意義に対する問いかけに答える必要があると提案した。幸福感が低いIT・インターネット業界だが、給與が高いため、今も人材の流入が最も多い業界となっている。一方、生活サービス業、製造業、金融業などは人材の流出が目立つ。
  • 朝5時から夜9時までネットを楽しむ高齢者
    しかし、いかに技術的ハードルを低くして、高齢者が意欲を失ったり、敬遠したりしないようにするかが、インターネットプラットフォームにとっては課題となっている。周さんは、プラットフォームが高齢者ユーザーのことをよく考え、歓迎してくれているとひしひしと感じている。
  • (第一ページ)共産経済第四世代インターネット電子商取引企業連合會「本會公告(第四世代インターネット共産経済電子商取引プラット……
    ﹛に﹜(第一ページ)共産経済第四世代インターネット電子商取引企業連合會「本會公告(第四世代インターネット
  • トランスコスモスチャイナ、求人サイト大手51ジョッブを運営する前程無憂から「2020ヒューマンリソースマネジメント優秀賞」を受賞
    東京都渋谷區、代表取締役社長兼COO:奧田昌孝)の100%子會社である上海特朗思大宇宙信息技術服務有限公司(本社:上海市、CEO:山下栄二郎、以下、トランスコスモスチャイナ)は、2020年5月に中國で最も影響力のある求人サービス企業「前程無憂(ゼンテイムユウ)」(NASDAQ: JOBS;傘下の求人サイト:www.51job.com)から、「2020ヒューマンリソースマネジメント(HRM)優秀賞」(
  • 小學生 インターネットで広島の原爆について勉強
    しかし、新あたらしいコロナウイルスが広ひろがったため、行いくことができませんでした。學校がっこうは16日にち、インターネットを使つかって広島市ひろしましの人ひとから話はなしを聞きいて、原爆げんばくや戦爭せんそうについて勉強べんきょうする授業じゅぎょうを行おこないました。広島市ひろしましでは、原爆げんばくで被害ひがいを受うけた電車でんしゃが今いまも走はしっています。
  • 「ビッグデータ婚活」の確実さは?ハイテクが最適の相手探しをサポート
    なかにはビッグデータは、私が「おそらく気に入るだろう」という商品を薦めてくれるが、それならば「私のユーザーとしての特徴に基づき、私が最も気に入りそうな將來のパートナー探しを手伝ってくれるのだろうか?」と考える人までいるほどだ。こうした期待をうけて、ビッグデータはすでに童話にでてくる「魔法の鑑」のような存在となっている。
  • 注目集める「罵倒グループ」に「稱賛グループ」 生まれては消えるネット上の「カーニバル」
    なかにはこの「稱賛」は「ビジネスチャンス」になるとみなす人もおり、オンラインショッピングプラットフォームで、稱賛する人數に応じて料金が加算される「稱賛グループ」サービスまで登場している。料金を支払ってグループに入るだけで、數人から數十人がいささか狂気じみた無差別攻撃的な稱賛の嵐を巻き起こす。どんな発言をしようと、ありとあらゆる褒め言葉でひたすら褒めたたえてくれる。
  • 今、ネットで話題の「ワーカー」!動物界のワーカーたちとは?
    今、ネットで話題となっている「打工人(ワーカー)」は當初、中國のQAサイトである「知乎」に登場し、その後微博(ウェイボー)で広がり、さらにはインターネット
  • まだまだ生まれる中國の新職種!「KEMBOマーケット情報局」中國マーケットの最新情報をお屆けする!
    「KEMBOマーケット情報局」〜連載第12回〜  8月31日の「中國KEMBOマーケット事務局」では中國政府より発表された「新職種」についてご紹介し、そこからも中國マーケットの移り変わりのスピードをおわかり頂けたかと思う。
  • ポストコロナ時代 ギグエコノミーが僱用を支えるトレンドとなるか
    こうしてみると、インターネットのライブコマースから兼業のネット配車事業、客員の講師からアウトソーシングのコードを編集するプログラマー、軽食の屋臺オーナーから時給や日給で働く労働者まで、バイト経済のカバー範囲は確かに広く、規模の大きさは軽視できない。バイト経済の本質は短期的な労働形態というところにある。
  • NHK 中國語のニュースや番組をインターネットで流す
    NHKは、中國語ちゅうごくごのニュースや番組ばんぐみの動畫どうがをインターネットで流ながすサービスを、來年らいねんの1月がつ15日にちから始はじめます。このサービスの名前なまえは「NHK華語かご視界しかい」です。「華語かご」は中國語ちゅうごくごという意味いみで、「視界しかい」は中國語ちゅうごくごで「世界せかい」と同おなじ発音はつおんです。月曜日げつようびから金曜日きんようびまで、ニュースや番組ばんぐみを1日にちに約やく5時間じかんインターネットで流ながします。
  • 「マイナポイント」スタート キャッシュレスでポイント還元
    利用するには、マイナンバーカードを使ってインターネットで事前の申し込みを行い、ポイント還元を受ける決済サービスをクレジットカードや、電子マネーなど100餘りの中から1つだけ選ぶ必要があります。総務省では、マイナンバーカードを持っていない人は、年末までに取得し、申し込みを行ってほしいと呼びかけています。
  • 2019年ネットを賑わせたトピック総まとめ!「野狼disco」「田舎のスローライフ動畫」「これを買って」はなに?
    という素樸な疑問を投げかける動畫が瞬く間にネット上の話題をさらい、3月には、毎日上海の街中でゴミ拾いをするホームレスの沈巍さんがネット上で注目を集めた。これら「庶民的なネット有名人」たちは、ネットで話題になる前は多くの人と同じく普通の人だった。農村で育った李子柒さんは2012年、祖母が病気になったのをきっかけに、全てを捨てて実家に戻った。そして、生計を立てるために、ショッピングサイト・淘寶にショップを開設し、商品がもっと売れるようにとショート動畫も活用した。
  • インターネット番組に出演 濱崎麻莉亜さんが死亡 自殺か
    若い男女の共同生活に密著するインターネットの人気番組に出演していた23歳の女性が東京都內で亡くなっていたことが