【視點】北京人と上海人 VS. 東京人と大阪人

2021-02-13 人民網日文版

現在、多くの中國人が日本に旅行で訪れているが、中國人はおそらく自分で思うほど、日本のことを知っているわけではない。たとえば、多くの中國人は日本が小さな國だと思っているが、これは間違いだ。人口でいうと日本は1億2800萬人で、歐州の主要國と比べてもずっと多く、世界約200の國と地域の中で、日本は第9位にランクインしている。

どんな人でも、外國人を見るとみんな同じように見えるものだ。しかし、実際には1つの國にこんなに多くの人口がいれば、それぞれの地方にはそれぞれ異なる性格が生まれる。北京人は絶対に自分たちを上海人と同じようには考えていない。同様に、日本の大阪人も絶対に自分たちを東京人と同じだとは見ていない。

聞くところによると、多くの上海人は北京人のことが嫌いだという。大阪人も東京人のことをあまり好んでいない。東京に住む大阪人はわざわざ「反東京會」と銘打った飲み會を開催して、大阪人が発明したカラオケを歌っている。

中國で生活してきた十數年で面白いと感じたのは、大阪人の特徴は一般的な日本人の目に映る中國人の印象と似ていることだ。

たとえば、大阪人は食べることが大好きだ。大阪では、「飲み食いに贅沢をして、貧乏になる」という意味の「食い倒れ」という言葉があるほどだ。私が中國にこんなに長く住んでいる理由も、ここでは美味しいものが食べられるからだ。

大阪人は商人の街として知られており、今もなお商業文化が色濃く息づいている。大阪人の間の「もうかりまっか?」と聞かれて、「ぼちぼちでんなぁ」と答える定番の挨拶は、中國獨特の「ご飯食べた?」という挨拶に似ている。

大阪人は冗談を言うのが好きだ。これも、中國の漫才「相聲」のボケと突っ込みに似ている。たとえば、街角で大阪の女性を呼び止めて尋ねてみる。「山口百恵ですか?」。すると女性は、すぐにこの冗談に反応して、「なんで私だってわかったの?」と返す。大阪では、冗談を言えない男性は、女性にはモテない。

外國人が中國で遭遇する気まずいことの1つに、中國人から多くの質問を投げかけられることがある。たとえば、會ったばかりなのに、年齢や結婚の有無、さらには給料の額まで聞かれたりする。大阪人もまさにこのような性格をしている。また、大阪人はおせっかいなので、もし彼女がいないと言えば、きっと「紹介してあげようか?」とあなたに言うだろう。

中國人は赤や金色が好きだが、大阪人も鮮やかな色が好きだ。中國人は聲が大きいが、大阪人も聲が非常に大きい。私の大阪の友人は中國のカフェにいても、聲が大きいと注意されたほどだ。

北京人が上海人から指摘される悪口を認めないのと同じように、東京で生まれ育った東京人である私も「東京は魅力が一つもない場所」という大阪人の言い分には絶対に同意することはできない。

東京は本來2つの地域に分かれていた。一つは、南西部を中心とする山の手で、もう一つは江戸最大の繁華街であった淺草を中心とした東部の下町だ。山の手は、19世紀後半にサラリーマンの居住地として発展し、下町は17世紀から繁華街の商人や職人たちが住む東京獨特の文化の発信地だった。ここに住む人は、江戸っ子と呼ばれる。私の祖母も淺草に住んでおり、私も3代続く東京の江戸っ子だ。

もし正真正銘の江戸っ子を見つけたければ、一番いい方法は近代の名作文學を読むことだ。例えば、夏目漱石の小説「坊ちゃん」や映畫「男はつらいよ」シリーズなどだ。江戸っ子は、気前が良くて太っ腹、情に厚く、時に涙もろく、金銭に執著しない気質を持つ。

殘念なのは本當の「江戸っ子」の數がどんどん減っていることだ。現在、東京に住んでいる人のほとんどが最近地方から移って來た1代目、2代目の人ばかりで、私の祖母のように生粋の江戸っ子はますます少なくなっている。私の世代は、もう祖母のような江戸弁はしゃべれない。(江戸弁のヒの発音は、シになる)。江戸っ子は絶滅の危機に瀕していると言ってもいい。

ついでに言うと、中國の多くの地方の人々の特徴は、日本でも當てはまる地域を見つけることができる。例えば、中國の重慶は白い肌の美女を數多く輩出していることで有名だが、これは日本の東北地方の秋田県に似ている。中國の東北地域と上海の主婦の気の強さは有名だが、これは東京近辺の群馬県や四國の高知県の気の強い主婦と似ている。さらに、中國の北方の男性は亭主関白の傾向が強いが、これは九州の男性に似ている。中國のどの地方の人の特徴もまるで鏡のようにそれぞれの日本の地方の人々の中に見つけることができる。

まじめに言えば、日本の唯一の欠點は、仕事が終わった後、買い物をして、ご飯を作って我々女性を待っている上海の男性がいないことだろう。(筆者:斎藤淳子)

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