11月3日天聲人語打卡 | 大大阪ふたたび

2021-02-07 阿粽在東京

  《天聲人語》是日本權威報紙《朝日新聞》具有百年歷史的品牌欄目,是日本《朝日新聞》著名的社論專欄。該欄目言簡意賅(每篇大約750字)、膾炙人口,內容涉及經濟、文化、教育、體育、人物等各個方面。

11月3日 大大阪ふたたび

▶︎「大」大阪重現

 〈浪速津(なにわづ)に咲くやこの花冬ごもり いまは春べと咲くやこの花〉。大阪市の浪速區と此花(このはな)區の名は古今和歌集にある1首に由來する。大阪都構想の開票結果を見れば、浪速區は賛成が多く、此花區は反対が多數。

 「花開浪速津,寒冬閉羞顏;今春滿地堂,花開香芬芳」——大阪市浪速區和此花區皆得名於《古今和歌集》中的這首詩歌。大阪都構想的投票結果則顯示浪速區贊成票更多,而此花區反對票佔多數。

 

 わずか1萬7千票差の接戦である。それぞれに歴史を持つ24の區名はからくも殘ることになった。大阪都「抗爭」とも呼ばれた5年ぶり2度目の住民投票が終わった。

 正反雙方勢均力敵,最終贊成派以1萬7千票之差惜敗。彰顯24區各自歷史底蘊的區名好不容易免受整改之難。時隔五年,這場又名「大阪都『抗爭』」的住民投票第二次落下了帷幕。

 

 歴史をひもとけば、大阪都構想は88年前にもあった。パリに次ぐ世界6位の人口を擁して「大(だい)大阪」と呼ばれた商都が、人口や面積で東京市に抜かれた1932(昭和7)年のことだ。大阪市域を知事の権限が及ばぬ大阪都とし、殘りの地域を浪速県と呼ぶ案だった。

 回顧歷史,大阪都構想早在88年前就已存在。曾坐擁僅次於巴黎的世界第6大人口,被稱作「大大阪」的這座商業都市,其人口及面積皆於1932年(昭和7年)被東京市趕超。同年,有人提議將大阪市域設立為免除府知事管轄的「大阪都」,同府其餘地區更名為「浪速縣」。

 

 「府市が対立し、つまらない競爭で無駄な費用を使う」「東京市に置き去りをくっては250萬市民に相済まぬ」。地元は熱くなったが、政府は冷ややかだった。東京市が先に都制に移り、大戦末期に構想は立ち消えとなる。

 「(大阪)府和(大阪)市相對立,難免將財政支出浪費在無謂的競爭上」「眼睜睜看著自己被東京市趕超,如何對得起250萬市民」。當地民眾爭得面紅耳赤,卻貼上了(府)政府的「冷屁股」。結果,東京市率先一步改行都制,二戰末期「大阪都構想」也戛然而止。

 

 今回の結果を見ると、大阪を再び東京に比肩する街にしたいという願いが浮かぶ。有権者の意見が割れたのは、それを実現する道筋として都構想しかないのか否か。市を廃止する巨大な賭けに不安を感じる人がわずかに多かったようである。

 此次投票的結果表明,仍有不少人心懷願景,希冀有朝一日大阪能再次成為匹敵東京的都市。然而對於改行都制是否是重現大阪輝煌的唯一途徑這一點,有權者們意見不一。耗費巨大「賭資」,廢市改都,似乎更多的人對此感到隱隱的不安。

 

 

 政治も経済も文化も東京を向くいまの一極集中は國のありようとして健全とは言えまい。大阪都の夢は東京肥大化への警鐘のように響いた。いまから88年後の來世紀初めには大大阪や大福岡、大名古屋が活況を競う國でありたい。

  

 政治、經濟和文化中心齊聚東京而形成的「一極集中」格局,斷不能說是國之理想。「大阪都」的構想敲響了東京肥大化形勢的警鐘。但願距今88年後的22世紀之初,日本能成為大大阪、大福岡、大名古屋「百花齊放」的夢之國。

翻譯:舒卡

BGM來源:Shine_A_Light by Yukiko Kamata

聲明:本文只用於學習用途,不用於除學習交流以外的商業用途。

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