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父親の手紙
Kさんは、父親の手紙を今も大切にしています。
〈在りし日の父親の面影をしのび、大事なことを忘れないようにしよう〉と思い、二十通ほどのうちの何通かを、折に觸れて読み返すことにしています。今年の命日には、二通の手紙を読みました。一つ通は、初めてもらった手紙です。
Kさんが故郷を離れ、遠くで一人暮らしを始めた時のもので、父の座右の銘の古い歌が書いてありました。「『末ついに海となるべき山水もしばし木の葉の下くぐるなり』。苦しい時はこの言葉を口ずさみなさい。自然に力が湧いてくるよ」
この歌は、「大海に注ぐ山の水も、初めはかの葉の下を流れるほどのものだ」という意味です。もう一通は、父親が晩年に送ってくれた手紙です。
その最後のほうには、「どんなに辛いことがあっても明るいく生きて、元気で働きなさい。家族を大切にしなさい」と綴られていました
手紙を読み終えて、親の祈るような心を改めて感じたKさんは、気持ちを引き締め、父の願いに添って生きようと思いました。
今日の心がけ親の恩を忘れないようにしましょう
父親の手紙
Kさんは、父親ちちおやの手紙てがみを今いまも大切たいせつにしています。
〈在ありし日ひの父親ちちおやの面影おもかげをしのび、大事だいじなことを忘わすれないようにしよう〉と思おもい、二十通にじゅうつうほどのうちの何通なんつうかを、折おりに觸ふれて読み返かえすことにしています。今年ことしの命日めいにちには、二通の手紙を読みました。一つ通つうは、初はじめてもらった手紙てがみです。
Kさんが故郷ふるさとを離ばなれ、遠とおくで一人暮ひとりぐらしを始はじめた時ときのもので、父ちちの座右ざゆうの銘めいの古ふるい歌うたが書かいてありました。「『「末すえついに海うみとなるべき山水さんすいもしばし木この葉はの下したくぐるなり』。苦くるしい時ときはこの言葉ことばを口くちずさみなさい。自然しぜんに力ちからが湧わいてくるよ」
この歌うたは、「大海たいかいに注そそぐ山やまの水みずも、初はじめはかの葉はの下したを流ながれるほどのものだ」という意味いみです。もう一通つうは、父親ちちおやが晩年ばんねんに送おくってくれた手紙てがみです。
その最後さいごのほうには、「どんなに辛つらいことがあっても明あかるいく生いきて、元気げんきで働はたらきなさい。家族かぞくを大切たいせつにしなさい」と綴つづられていました
手紙てがみを読よみ終おえて、親おやの祈いのるような心こころを改あらためて感かんじたKさんは、気き持もちを引ひき締じめ、父ちちの願ねがいに添そって生いきようと思おもいました。
今日の心がけ♦親の恩を忘れないようにしましょう