白熊カフェ
第六話
目指せ、ワイルドパンダ
白熊:いらっしゃい。
白熊:歡迎光臨。
パンダ:こんにちは。
熊貓:你好!
ペンギン:何してるの?パンダ君。どうしたの?その格好。
企鵝:你怎麼了?熊貓君,為什麼這身打扮?
パンダ:悪いやつな気分になってみたくて。悪な人って憧れちゃうな。
熊貓:我喜歡壞壞的人的感覺,很憧憬像一個壞小子、
笹子:パンダ君、いつもの?
笹子:熊貓君,跟平時一樣嗎?
パンダ:うん、あ、いや、ストロングコーヒー。
熊貓:嗯,啊,不,要速溶咖啡。
笹子:えっ、ストロング?結構、苦いよ。
笹子:哎,速溶的?不要吧,很苦的哦。
パンダ:今日は、悪の気分だから。
熊貓:因為今天是壞壞的感覺哦。
白熊:はい、ストロング。
白熊:給,速溶咖啡。
パンダ:いただきます。
熊貓:我開動啦。
ペンギン:外せば。
企鵝:趕緊摘掉吧。
笹子:ねえ、悪のどこに憧れたの?
笹子:喂,你憧憬壞人嗎?
パンダ:ほら、僕って優柔不斷だから、強気な人が羨ましくって。
熊貓:你看,我的話,因為自己優柔寡斷的,所以羨慕那些頑強的人。
ペンギン:それ、悪とは関係ないでしょ。
企鵝:那和壞沒有關係吧。
パンダ:えっ、そう?僕に足りないのは、ワイルドさだと思うんだ。
熊貓:哎?這樣嗎?我覺得自己不足的地方是缺乏野性。
ペンギン:ワイルドねえ〜
企鵝:野性啊。
パンダ:うわ、にが!やっぱり〜
熊貓:哇,果然苦死了。
白熊:マイルドなコーヒーね。
白熊:還是換成溫和的咖啡吧。
パンダ:いろいろなビデオを見て、ワイルドなイメージを膨らませてみたの。
熊貓:我看了很多視頻,試圖使自己更了解野性的感覺。
ペンギン:ビデオ?
企鵝:視頻?
パンダ:うんとね〜山吹色のお菓子でございます。越後屋お主も悪よのう。
熊貓:很多的,這是金黃色的點心,越後屋,你也很壞的呢。
ペンギン:微妙にずれてない?それ。
企鵝:是不是有點偏啊,那個。
パンダ:イマイチ強気で、ワイルドなイメージがつかめなくて。
熊貓:差一點的頑強和野性的感覺我還不是很能掌握。
笹子:強気で、ワイルドですか?
笹子:頑強和野性嗎?
白熊:グリズリー君とか、そうかも。
白熊:灰熊君的話,應該就是那樣的吧。
パンダ:えっ?誰?誰?
熊貓:哎?誰啊?誰啊?
白熊:お店やってるから、夜、行ってみる?
白熊:他開了家店,晚上要不要一起去看看?
パンダ:グリズリーさんのお店って、この辺りなの?
熊貓:灰熊君的店的話,是在這附近嗎?
白熊:いや、もっと先。ここを抜けると、すぐそこ。著いたよ、ここね。パンダ君、こっち、こっち。
白熊:不,還要在前面,穿過這裡,就馬上到了。到了哦,這裡。熊貓君,這邊,這邊。
パンダ:確かに、ワイルドなお店だね〜
熊貓:確實是野性的店呢。
白熊:猛獣館って感じ?こんばんは、グリズリー君。
白熊:是不是感覺像猛獸館?晚上好,灰熊君。
グリズリー:よう、白熊、久しぶりじゃねえか?
灰熊:喂,白熊,好久沒見了。
パンダ:本當に、ワイルドだ〜
熊貓:果然是野性呢。
グリズリー:相変わらず、なまっちろい野郎だぜ、この白熊野郎。ちょっと焼いてこいよ、日サロで。
灰熊:還是沒變呢,這樣蒼白的小字呢,這個白熊小子。去曬黑點再來吧。
白熊:いや、行っても、多分変わらない。今日は友達を連れてきた。
白熊:不,去的話多半也是不會變的。我今天帶了朋友來。
パンダ:はじめまして。
熊貓:初次見面。
グリズリー:白いのか?黒いのか?はっきりしねえ野郎だね。
灰熊:白色的?黑色的?分不清的小子呢。
白熊:パンダだからね。
白熊:因為師熊貓啊。
グリズリー:まあ、いいか、座れ。何にする?
灰熊:嘛,就這樣吧,請坐。要點些什麼?
白熊:シングルモルト。
白熊:麥芽威士忌。
グリズリー:おい、パンダ。
灰熊:喂,熊貓。
パンダ:はい。
熊貓:嗯。
グリズリー:お前は?
灰熊:你呢?
パンダ:えっと、竹、大盛り。
熊貓:哎,竹子,大份的。
グリズリー:悪いな、ヘルシーなものは置いてないんだ。
灰熊:不好意思,這裡不提供健康食物。
パンダ:じゃ、じゃあ、アイスコーヒーお願いします。
熊貓:那,那麼,請給我冰咖啡。
グリズリー:ソフトドリンクもないね。
灰熊:軟飲料也沒有。
パンダ:じゃあ、笹の入ったパフェをお願いします。
熊貓:呢麼,請給我放了竹葉的帕菲。
グリズリー:ヘルシーなものはないっつってんだろう!
灰熊:不是說了沒有健康食物了嗎!
白熊:グリズリー君。
白熊:灰熊君。
グリズリー:しょうがねえな。白熊の友人だ、特別にコーヒーいれてやるよ。ミルクは?
灰熊:沒辦法啊,你是白熊的朋友,那就給你特別泡個咖啡吧,牛奶要不要?
パンダ:なしで。あっ、いや、ありで。あっ、やっば、なしで。
熊貓:不要,啊,不,要的,啊,果然還是不要了。
グリズリー:黒白、はっきりしろ!
灰熊:你到底要不要!
白熊:もう、相変わらず短気だな。
白熊:你還是一點都沒變,很急躁呢。
グリズリー:まあ、パンダが白黒はっきりしたら、白熊かただのクマになっちまうよな。
灰熊:嘛,熊貓君要是黑白都分清楚了的話,白熊就是一般的熊了。
パンダ:グリズリーさんって、怖い人だね。
熊貓:灰熊先生是個可怕的人呢。
白熊:そう?
白熊:這樣嗎?
ワニ:よう、兄さん。あんた、丸々と太っててうまそうだな。どうやって食べるのがいいかな?丸呑みとか。
鱷魚:喂,小哥,你看起來圓滾滾的胖胖的,很好吃的樣子呢,怎麼樣吃才好呢?一口吞吧?
白熊:ヤシの実とか。
白熊:葉子的果實。
ワニ:バーベキューとか。
鱷魚:燒烤吃吧。
白熊:もろきゅうとか。
白熊:醬拌黃瓜。
ワニ:活け作りとか。
鱷魚:生吃吧。
白熊:若作りとか。
白熊:裝嫩。
グリズリー:おい、お前。あんまり他の客を怖がらすんじゃねえよ。
灰熊:喂,你!不要那麼嚇唬別的客人。
ワニ:帰ります。
鱷魚:我回去了、
グリズリー:おい、パンダ!悪かったな、ほら、コーヒーだ。
灰熊:喂,熊貓,不介意的話,喝這個咖啡吧。
パンダ:グリズリーさん、ありがとう!
ねえ、グリズリーさん!
熊貓:灰熊先生,謝謝!
喂,灰熊先生!
グリズリー:何だ?
灰熊:怎麼了?
パンダ:あの寫真って、グリズリーさんだよね?
熊貓:那個照片是灰熊先生?
グリズリー:うん?おお、あれか?愛車で、アメリカを橫斷した時のやつさ。
灰熊:嗯,哦,那個啊?是我用愛車橫穿美國的時候照的。
パンダ:かっこいい!
熊貓:好帥啊!
グリズリー:よかったぜ、地平線まで続く道を、ぶっ飛ばしてよ。
灰熊:超級棒,在一直延續到地平線盡頭的路上飛馳。
パンダ:わあ、憧れちゃうな。
熊貓:哇,好憧憬啊。
グリズリー:どうせ?お前らはストーライフとか言って、ダラダラ暮らしてやがんだろう?
灰熊:你們說的慢生活也不過就是散漫的生活吧?
白熊:ロハスって言ってよ。
白熊:這叫樂活。
グリズリー:言い方変えただけだろ。
灰熊:只是換了個說法而已啦。
白熊:ゆっくりでも、そんなに変わらないよ。
白熊:慢慢地,也沒有多大變化哦。
グリズリー:昔からマイペースだよな、お前は。人生は一度きりだぜ。熱く、ぶっ飛ばさなきゃな。
灰熊:你從以前開始都是按照自己的節奏呢。人生只有一次,當然應該熱烈地飛馳啊。
パンダ:グリズリーさん、すごくかっこいいね。僕、そういうの大好き!
熊貓:灰熊先生真是帥啊。我超喜歡這樣的。
グリズリー:おっ?白熊の知り合いにしちゃあ。話のわかるやつじゃないか。ほら、冷めちまうぞ、飲めよ。
灰熊:哎?你是白熊的朋友,能懂我說的話呢。給,不要冷了,快喝吧。
パンダ:うん。
熊貓:嗯。
グリズリー:どうだ?アイリッシュコーヒーにしてみたんだ。まあ、コーヒーより、ウイスキーの方が多かったかもな。
灰熊:怎麼了?我泡的是愛爾蘭咖啡哦。嘛,與其碩士咖啡,不如說是威士忌呢。
白熊:えっ?それは〜
白熊:哎?那樣的話……
グリズリー:また、そいつと來いよ。今度はインスタントじゃないコーヒーをいれてやるから。
灰熊:下次和他再來吧。下次我就不泡速溶咖啡了。
白熊:うん、マイルドで、よろしくね。
白熊:嗯,拜託給溫和一點的。
パンダ:あれ?
熊貓:哎?
白熊:目が覚めだ?
白熊:醒了嗎?
パンダ:白熊君、運んでくれたんだね。
熊貓:白熊君你把我背著了呢。
白熊:うん。
白熊:嗯。
パンダ:ありがとう!
熊貓:謝謝!
白熊:いいよ、別に。
白熊:好啦,不用謝啦。
パンダ:それと、もう一つ、ありがとう。
熊貓:而且,還有一件事也要謝謝你。
白熊:えっ?
白熊:哎?
パンダ:僕、大分ワイルドってのがわかった気がするよ。
熊貓:我,大概知道野性的感覺了。
白熊:そう?それならよかった。
白熊:這樣?這樣的話太好了。
パンダ:白熊君、どう?これ。ワイルと?
熊貓:白熊君,怎麼了?這個,是不是很野性?
白熊:いやあ、マイルドかな。
白熊:不啊,很溫和的呢。
パンダ:じゃあ!
熊貓:再見!
白熊:あれ?パンダ君、どこ行くの?
白熊:哎?熊貓君,你去哪裡?
パンダ:悪は後ろを振り返らない。
熊貓:壞人是不會往後看的。
白熊:あっ、そう〜
白熊:啊,這樣啊。