この春、今年2回目となる 外交部の地方都市グローバルプロモーション活動が開催されます。今回のイベントの主役はなんと、
「天津」！
北京は「帝都」、上海は「魔都」といった別名がありますが、天津は何と呼ばれているかご存知ですか？天津は「哏都（gen2 du1）」と呼ばれています。天津弁だとgenのnがアール化して、「ガードゥ」となります。どんな意味かと言いますと、「お笑いの都」です（笑）。漫才が盛んなことから由來してしていると思いますが、まあ、なんというか、お似合いかもしれませんね。
そんな天津を世界に向けてアピールするというのは、やはり、天津の景気が全體ではイマイチだからかもしれません。ご存知のように昨年の天津のGDP成長率は下から數えたほうが早いという狀況（泣）。直轄市である天津を盛り立てるため、外交部も天津市も必死なのでしょう。
天津在住の皆さんは知っていることばかりで、目新しいことは何一つありませんが、天津の経済を良くし、もっともっと外資を誘致し、日本人ももっと増やすためにも、日本にいるご家族やお友だち、會社の同僚などにこの微信をどしどし転送して、哏都・天津をアピールしてくださいませ。よろしくお願いします！
というわけで、今回は天津の魅力についてご紹介します。
隣接する北京市、河北省と協力し合いながら発展し続けている天津は、近代的でありながら、海河や盤山など、風光明媚な場所も多い都市。
山や海に囲まれ、渤海から吹く風や街を縦橫に流れる河が豊かな天津を育んでいます。
華北を流れる河が交差する天津は、北京から杭州までを結ぶ京杭大運河に繋がる水路が湧き出ている場所でもあります。
中國唯一の內海であり、中國最北の近海でもある海には港もあります。
乾隆帝（清の第6代皇帝）は盤山の美しさに惚れこみ「もっと早く盤山を知っていれば江南に行く必要はなかった」と言う言葉を殘しているほど。昔から自然豊かな場所だったことが伺えます。
また、天津の郊外には黃崖関長城があり、東は河北省の馬蘭関、西は北京の平谷將軍関まで続いています。黃崖関長城がつくられたのは南北朝時代の始め頃ですが、その後、戚継光によって整備され、今も壯観な佇まいで観光客を魅了しています。
古文化街にある天后宮は天津の海を守る女神媽祖（天后）を祀った廟のこと。天津に殘る一番古い建物です。
楊柳青にある清代末の富豪・石家の邸宅「石家大院」。當時の生活が垣間見れる中國北部最大規模のお屋敷です。
次に、天津ならではの芸術・文化についてご紹介。天津と言えば泥人形や楊柳青年畫、凧が有名ですが、その他にも京韻大鼓や快板、京劇、相聲など、33もの國家無形文化遺産があります。
相聲とは日本でいう漫才のようなもの。相聲文化は天津人の生活に染みついており、タクシーの運転手も漫才のような楽しい會話で楽しませてくれます。
続いて、庶民の味の多い天津グルメ。狗不理（中華まん）、大麻花（硬揚げ菓子）煎餅果子（天津風クレープ）、鍋巴菜（緑豆生地のあんかけ）、老豆腐（豆腐のあんかけ）、麵茶（キビの粉を煮てくずねり狀にしたもの）、油酥焼餅（パリパリ揚げパン）、素丸子（野菜の揚げ団子）などなど、特に朝ごはんとして食べるものが多く、朝の屋臺などで食べることができます。
「天津の大學と言えば南開大學。國家重點大學のひとつであり劇作家の曹禺や數學者の陳省身、姜立夫など數々の著名人を輩出しています。今も実事求是の精神が受け継がれ、多くの學生が勉學に勵んでいます。大學の北側にある北洋大學堂から隣接する天津大學へ入ることもできます。
南開大學からほど近い場所にある周鄧記念館では、周恩來夫妻の業績やロマンチックな物語などが紹介されています。パスポートの提示は必要ですが、無料で見學することができます。
天津は中國北部の金融商業の中心として栄えた沿岸部の街。現在も「一帯一路」で重要な拠點となる海港都市として発展をし続けています。
近年、街のグローバル化も加速し、國際的に影響力のある都市として成長し続けています。
また、交通の便も良く、高速鉄道「復興號」の開通以降、北京、河北省との距離が縮み、より便利に行き來できるようになっています。
天津港は中國北部で最初につくられた港で、世界でも指折りの人工深水港でもあります。世界の500餘りの港と繋がっており、無人の自動化ふ頭として栄えています。
10年ほど前からはエアバスA320をはじめ、特殊飛行機などの製造も行われており、航空業界との繋がりもあります。
天津市の國立スーパーコンピュータセンターに設置されているスーパーコンピュータ「天河一號」は最先端技術を駆使し、多くの経済効果をもたらしています。
世界経済フォーラムが2007年に設立した夏のダボス會議は毎年、中國で開催され、開催地は天津と大連の両港灣都市が交代で擔當しています。今や「夏のダボス」の開催地として世界的に知られるようになり、胸を張って國際都市と言えるようになりました。
2017年から毎年天津で行われている世界知能（スマート）大會では、最新のスマート技術についての會議や展示が行われ世界的な注目を集めています。
中國で最も住みやすい都市のひとつでもある天津。人々と自然が共存し、生態環境も徐々に改善されています。青い空、緑の大地、清らかな水でよりよい環境を目指しています。
さて、今回は天津の魅力をご紹介しました。近代的な都市でありながら海があり山があり、美しい河が流れる自然豊かな天津。今後の発展にも期待したいですね。
翻譯轉載自 「外事管理」公眾號
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