新型コロナウイルスの影響で外出を控える傾向が広がる中、ローソンは、大手コンビニチェーンで初めて、市販の醫薬品を自宅などに配達するサービスを、4日から東京都內の一部の店舗で始めました。
ローソンは、宅配代行サービスの「ウーバーイーツ」を使って、食品や日用品などを自宅などに配達するサービスを手がけていますが、新たに都內の3つの店舗で醫薬品の配達も始めました。
取り扱うのは、処方箋がいらないかぜ薬や頭痛薬など49種類の市販薬で、利用者はスマートフォンのアプリで注意事項などを確認したうえで注文します。
店では、薬を販売する資格を持つ店員が、注文の內容と誤りがないかどうかを確認し、専用の書類に署名してから、醫薬品がウーバーイーツの配達員に手渡されます。
代金はアプリに登録したクレジットカードや電子マネーで支払うほか、配達員に現金で渡すこともできます。
こうした醫薬品の宅配は、販売資格を持つ店員がいるなど一定の條件を満たした店舗が、自治體の許可を受けることで可能になります。
ローソンは現在、全國にある店舗のうち1500店餘りでウーバーイーツを使った食品などの宅配サービスを行っていて、今後市販薬を配達できる店舗を増やしていく方針です。
ローソン新規サービス推進部の吉田泰治部長は「新型コロナウイルスの感染が広がる中、體調が悪い人は外出が難しく、薬の宅配のニーズは高いと判斷した。まずは3店舗でしっかりと実績を積んで、店舗展開につなげたい」と話しています。
ネットで市販薬販売 コロナで市場拡大見込まれるインターネットで注文を受けて市販薬を宅配する販売方法は、國內では薬事法の改正などで、7年前の2014年から正式に認められるようになりました。
法律では、薬剤師または登録販売者の資格を持つ店員が勤務している時間に限ること、そして顧客の年代や性別、薬によるアレルギー症狀を起こしたことがあるかなどを確認して販売することを義務づけています。
インターネットを通じた市販薬の宅配は、楽天などのネット通販大手に加えて、イオンリテールやイトーヨーカ堂など小売り大手も參入しています。
醫薬品の市場調査會社の「インテージヘルスケア」によりますと、宅配を含めたインターネットを通じた市販薬の売り上げは、
▽2017年の401億円から、
▽2018年は453億円、
▽2019年は523億円、
▽去年は580億円と、年々伸びていて、
新型コロナウイルスで外出を控える傾向が強まる中、今後も市場の拡大が見込まれています。
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薬を家に屆けるサービスをコンビニが始める
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