2020年の到來を前に、2020年のカレンダー商品が大いに売れ行きを伸ばしている。オンラインショッピングサイトの淘寶で「カレンダー」と入力すると、「故宮カレンダー」や「豆瓣映畫カレンダー」、「単向暦(毎日名言が一言書かれた日めくりカレンダー)」、「おやすみなさいカレンダー」、「健康カレンダー」など、100に及ぶブランドの千種類近い文化クリエイティブ・カレンダーの情報が表示される。
取材してみると、なじみのある壁掛けタイプや卓上タイプなどのカレンダー商品は、時間管理ツールと融合した文化クリエイティブ商品へと変貌していたことが分かった。業界関係者によると、現在このカテゴリーの商品は主に「00後」(2000年代生まれ)の高校生から「80後」(1980年代生まれ)の社會人までの若い消費者が購入しており、女性の購入者が比較的多いが、男性の使用者も増えつつあるという。
若者に人気、もはや単なる「カレンダー」ではないカレンダー
調べてみたところ、若い消費層のニーズに応えるため、時間管理類の文化クリエイティブ商品はいつの間にか「インターネット+」を実現していた。
「毎日一言役立つアドバイス、もう生活に迷いなし!『丁香醫生』の健康カレンダー」。これは毎朝7時、40秒ほどの健康に関する音聲アドバイスが、時刻通りにネットラジオのヒマラヤ(Himalaya)アプリで流れる。
「丁香醫生」の健康カレンダー
生活のリズムが速くなった今では、多くの若者がオーディオブックを聞くようになった。この習慣に合わせ、2年連続で発売した「健康カレンダー」をベースにして、醫療健康サービスプラットフォームの「丁香醫生」は2019年1月1日から「ヒマラヤ」と提攜し、オンライン上で音聲形式で健康関連のアドバイスをする「健康カレンダー」コンテンツを普及させ始めた。この記事のアップ時點で、リスナー數は延べ3122萬6千人に上っている。
また「故宮月めくりカレンダー・2020・清遊雅集」は、紙版の月めくりカレンダー以外にも、AR(拡張現実)を使ったクリエイティブ動畫サービスを打ち出した。月めくりカレンダーの壁畫の畫像をスキャンすると、古代の人々が娯楽を楽しむ様子がスマホの畫面に表示される。
オフラインでもオンラインでも、カレンダーは「ペーパーレス」など多様な形式で若者の生活の中に入り込んできている。
今年10月、ずっと効率アップ手帳を使ってスケジュールを管理してきた微博(ウェイボー)ユーザーの張天寧さんは、「滴答清単」アプリで生活のプランを立て、記録を殘すようになった。「90後」(1990年代生まれ)の張さんは、「滴答の機能は効率アップ手帳とよく似ている。スマホの記録ツールもより柔軟で便利になったので、スケジュール管理を滴答でやることにした」と説明する。
「滴答清単」アプリ
多くの若者にとって、こうした文化クリエイティブ商品を使用することは、もはや単に時間を記録するためだけではなくなっているようだ。
記録、撮影、共有、実行、交流。多くの「90後」や「00後」にとって、スケジュールの計畫と管理はもはやプライベートな事ではなくなり、自分をアピールする話題になっている。微博上の人気の話題をテーマにしたコミュニティアプリの「超話社區」でも、「studyaccount」や「studywithme」、「手帳」、「電子手帳」などの話題が長い間上位にランキングされている。彼らはここで自分のスケジュールを公開し、本當にその通りに実行したかを互いに見守り、互いに勵まし合って、共有しながら記録し、公開しながら交流している。
スケジュールを書き込むだけでなく、不安や焦りを癒すことも目的に
河北師範大學一年生の劉暢さん(女性)は、「高三の頃は、カレンダーをめくるのが毎日一番の楽しみだった」と言う。勉強機の上に置かれたカレンダーは、カウントダウンという形で彼女が最も大変だった日々に寄り添ってくれた。
ある専門家は、「生活のリズムがどんどん速くなっている現在において、多くの若者が時間管理に関する文化クリエイティブ商品を買いたがるのは、いたるところに存在する不安や焦りを癒すためだ」と指摘する。
鄭州航空工業管理學院文法學院の副教授である「80後」の清暄さん(ペンネーム、女性)は毎日効率アップ手帳を持ち歩き、自宅のデスクマットの下には、入念に計畫された1日の日程と1週間の計畫が書かれたスケジュール表が常に置かれている。
劉暢さんと違い、清暄さんがこんなことをするのはストレス発散のためではなく、自身の「重度の先延ばし症候群」を治すためだ。
「すべての事を完成させるのは不可能だが、合理的に計畫することはできる」と話す清暄さんは、今ではよく周囲の若者に自分の時間管理スキルを紹介している。「毎日カレンダーと時間軸に沿った計畫の通りに行動し、遊ぶ時は遊び、働く時は働く。ちっとも大変だとは思わない」と清暄さんは言う。
ある専門家は、「クリエイティビティとコンテンツは時間管理関連の文化クリエイティブ商品の核心競爭力。ユーザーに『毎日めくる』と同時に『毎日考える』習慣をつけさせることが大事だ」と指摘する。
このカテゴリーの「ネット人気商品」の一つである「単向暦」(毎日名言が一言書かれた日めくりカレンダー)が、オフィシャルサイトで紹介している商品の「キャラクター設定」が実にふるっており、「慰めも説教もしない。物知りだが、時に可愛い一面もあり。時間に命を吹き込む、ハートフルなカレンダー」となっている。
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