接續
①時間、回數を表す名詞+にして
②名詞+にして+名詞
翻譯
ある段階に達したときを表す文法です。後件には物事の実現、成立、発見、理解などが述べられます。 主に時間や年齢、回數などを表す名詞に接続されます。 後件には「ようやく」「やっと」「初めて」などの語が呼応することがあります。 ある2つの狀態や性質が共存していることを表します。書き言葉です。 「最後にして最初/最初にして最後/最初で最後(第一次又是最後一次的…/只有一次)」は慣用的に用いられる表現です。
例句
(1) この難関試験に、3回目にしてようやく合格した。
(2) 40歳にしてようやく父親になった。
(3) この歳にして初めて人生とは何かが分かった。
(4) あれだけの量の仕事を1日にして終わらせたとは悽すぎる。
(5) 光を放ち、一瞬にして消えてしまった。
(6) あの時の言葉の本當の意味が、今にしてようやく分かった。
(7) 還暦にして初めての孫が生まれた。
(8) 20社目にして念願の內定をもらえた。
(9) 単純にして難解なフェルマーの最終定理が、360年の時を経てようやく証明された。
(10) 子どもの頃にお化けを見たことがある。今思えば、それが最初にして最後だった。
(11) 最初にして最後のキス(最初で最後のキス)
(12) 彼は経営者にして政治家でもある。
(13)人間80歳にしてはじめてわかることもある。
(14)こんな細かい手仕事はあの人にしてはじめてやれることだ。
(15)この芝居は人間國寶の彼にして「難しい」と言わせるほど、演じにくいものである。