【コーヒーショップで】
小川:ジャンさんが日本に留學しようと思ったのは日本のアニメがきっかけだったんだって?
ジャン:うん。何気なくテレビをつけたら,「銀河鉄道999」ってのをやっててね。映像がきれいで音楽も神秘的で。その瞬間、はまっちゃったんだ。
小川:そう。「銀河鉄道999」って、漫畫もあるよね。どんな話だったっけ?
ジャン:主人公は星野鉄郎っていう少年。彼が謎の美女メーテルと 宇宙の旅に出るっていう話。
小川:なんだ。旅行の話?
ジャン:ただの旅行じゃなくて、死なない體をもらうために、アンドロメダという星に行くんだ。そのとき乗るのが「銀河鉄道999」って宇宙列車。
小川:へえー。宇宙船じゃなくて宇宙列車。で、死なない體って、薬か何か飲むの?
ジャン:ううん。體を機械化してもらうんだ。
小川:ふうん。どうして鉄郎は機械化されたいの?
ジャン:あのね。この話は西暦2221年の話。星と星の間を宇宙列車が走り、人類は機械化され、永遠の命を持ってるんだ。
小川:永遠の命?
ジャン:だけど、機械化から取り殘された生身の人間もいたんだ。彼らは差別され、機器人間の狩猟の対象にされてしまうんだ。それで鉄郎のお母さんも 犠牲になったってわけ。
小川:ええーつ、恐ろしい話だね。
ジャン:うん。でね。お母さんの遺言で、鉄郎はアンドロメダを目指すことになるんだけど、その途中いろんな出來事に出遭うんだ。
小川:例えば、どんな?
ジャン:土星に向かう途中、食堂車でアル バイトをしているクレアって女の子に出會うんだけど、彼女、ガラスでできてんだ。鉄郎の溫かい手に觸れて、「血の通った體になりたい」って悲しげに言うんだ。食事のあと、鉄郎が幻覚に襲われて、もうだめかと思ったそのとき、クレアが身を投げ出して助けるんだ。彼女、粉々のガラス球になって宇宙に散って行っちゃうんだけどね。
小川:かわいそう。それで?
ジャン:やがて、機械化された體で永遠に生きるってことが本當に幸せなのかどうか、考え始めるんだよ。
小川:そうだよな。死なないとわかったら、一生懸命生きる気がしないよな。で、どうなったの結局?永遠の命はもらったの?
ジャン:それがね、アンドロメダに著いてみると·····。
小川:あ、ちょっと待って。最後まで言わないで。自分で読んでみるから。
註:
①『銀河鉄道 999』って、どんな話だったっけ?
「っけ」表示因自己記憶不清,所以要確認聽者知道的是否與自己的記憶一致。表示理應知道的過往事實,變得不確定時,再次對其進行確認,專用於口語表達。意思是「是不是······來著」「記得好像……」。
②「~げ」表示「具有~的氛圍」「似乎有點兒感到~的樣子」。表示雖然還說不上是「~」,但接近~所描述的狀態,意思是「~的樣子」「~的語氣」「~的表情」。
例:主人が出かけるとき、うちの犬の表情はいつも悲しげだ。
(每當)丈夫出門的時候,我家狗的表情總是很憂傷的樣子。