この夏、漫畫家・清水茜の漫畫「はたらく細胞」のテレビアニメ版が世界中で大ヒットした。中國の動畫共有サイト「bilibili(ビリビリ)」の新作再生回數ランキングでは現在もトップをキープしている。また、日本の生物の授業でも使われているほか、醫學界の専門家の間でも好評を博している。
ヒトの體內には37兆2千億個もの細胞が年中無休で働いており、體は細胞にとって工場のようなものだ。清水茜は、數が最も多い赤血球を赤い帽子をかぶった宅配便スタッフのようなキャラクターにしたてており、彼らは血管の中で、酸素や二酸化炭素をせっせと體中に運ぶ。また細菌やウイルス、寄生蟲が體內に侵入すると、血管內をパトロールする「警備部隊」の白血球がそれを見つけるや否や鬼神の如く戦う。
このようにどんな小さなハプニングでも、體內では大きな災難となりかねない。
清水茜の手にかかれば、ちょっとしたすり傷は、赤血球の目の前で突如大規模な爆発が発生し、ぽっかり大きな穴が出現するという「大事件」になり、刺身に潛む寄生蟲・アニサキスは、ミクロの世界では怪獣のような姿で胃壁を食い破って大暴れ。直徑わずか30ナノメートルのスギ花粉が體に侵入すると、星が地球に激突するかのように免疫細胞が過剰反応し、アレルギーを引き起こすといった具合だ。bilibili(ビリビリ)より
そうしたストーリーが展開する漫畫「はたらく細胞」はある「偶然」から誕生している。それは清水茜の妹が學校の授業で細胞のことを習っている時に、「これ(細胞)をマンガにして覚えたいから、読み切りを1本書いてほしい」と頼んできたことがきっかけだったといい、まさに姉の妹に対する「愛の産物」がこの作品を生んだということになる。また同作品は細胞を擬人化しているが、その手法について清水茜は2006年に冥王星が太陽系の惑星から外された際、それをなんだか不憫だと感じ、惑星を擬人化してキャラクターにした漫畫を描いた経験を活かしているという。
こうして清水茜は妹のアイデアを採用し、いろいろ調べながら、ストーリーを考え、細胞をキャラクター化したおもしろい漫畫を仕上げていった。
近年、科學普及漫畫では「擬人化」という手法がよく用いられている。例えば漫畫「寶石の國」では、知恵や感情を持つ寶石が登場し、アニメ映畫「インサイドアウト」の主役は人の5種類の感情を擬人化しており、アニメ「バクテリアウォーズ」は善玉細胞と悪玉細胞による壯絶な全面抗爭を描いている。「はたらく細胞」もただ単に面白さのみを追求するのではなく、きちんとした科學的知識を基に描かれている。
清水茜は取材に対し、「作品で題材にする怪我や病気は年齢や性別が特定されないものを中心に描いている」と話す。どの「戦い」も誰にでも起こりうるものであり、誰もが共感できる內容になっているのだ。
そして戦いが終わると、毎回小さな「血小板」が現れ、戦場をきれいにしてくれる。実際の血小板の大きさもわずか1-4マイクロメートルだが、「はたらく細胞」でも幼い子供の姿をしたキャラクターとなっており、集団になって血栓を作り傷口を塞ぐ。
落ち込んだり、元気が出ない時には、體の中で頑張っているこうした細胞たちを思い出してみよう。細胞たちは體の中や血管の中で、年中無休で働いており、私たちの命を支えてくれている。細胞たちは、自分の功績をひけらかすこともなく、働き続けてくれているのだ。
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