きょうからワクチン接種
疫苗接種拉開帷幕
始はじまったばかりの大河たいがドラマ「青天せいてんを衝つけ」で注目ちゅうもくしたのは竹中直人たけなかなおと①さんの存在感そんざいかん。水戸藩主徳川斉昭みとはんしゅとくがわなりあきを熱あつく演えんじた。頑迷がんめいきわまる尊皇攘夷そんのうじょうい②の巨魁きょかいという印象いんしょうの強つよい人物じんぶつだが、意外いがいと開明的かいめいてきな一面いちめんを持もつと最近知さいきんしった▼
在剛播出的大河劇《勢衝青天》中,竹中直人的表現引人注目。他熱情地演繹了水戶藩主德川齊昭這一角色。歷史上的德川齊昭作為一名頑固至極的尊王攘夷的帶頭人,給人留下深刻的印象,但筆者最近才發現,他的身上還有著出人意料的開明的一面。
幕末ばくまつ、コレラが猛威もういをふるった際さい、斉昭なりあきは〈萬民ばんみんの助すけ〉にしたいと手引書てびきしょを作つくって領民りょうみん③に配くばった。〈日本國中にっぽんこくじゅう、老少男女ろうしょうだんじょの區別くべつなく感染かんせんする。良醫りょういや良薬りょうやくのない片田舎かたいなかでは患者かんじゃは治療ちりょうもされない〉と憂うれい、自みずから草稿そうこうの筆ふでをとった▼
江戶幕府末期,在霍亂肆虐橫行之時,「救助萬民」口號剛一打響,齊昭就製作了防疫指南書,發放給了領民。他擔憂道:「日本國內,凡男女老少皆會感染。於無良醫良藥的窮鄉僻壤,患者無法得到救治」,並親自執筆寫下了指南書的底稿。
勧すすめたのは、こまめなうがい、屋內おくないの掃除そうじ。大酒たいしゅや大食たいしょく、油あぶらものを避さけ、筋骨きんこつをよく動うごかすこと。〈薬石やくせきの粉末ふんまつを絹きぬの袋ふくろに入いれて男性だんせいは左半身ひだりはんしんに、女性じょせいは右半身みぎはんしんに帯おびるべし〉など怪しい記述もあるが、書きぶりはあくまで懇切だ▼
當時推薦的防疫對策是,勤漱口,勤打掃室內。避免暴飲暴食,忌油,多活動筋骨。也記載著一些奇怪的對策,如「將藥石粉裝入絲綢袋,男性應將其佩掛在左半身,女性則在右半身」,但其筆跡從頭到尾都滿是誠懇。
「ほとんど知しられていませんが、斉昭なりあきは研鑽けんさんを忘わすれた醫學界いがくかいを批判ひはんし、醫學知識いがくちしきを熱心ねっしんに吸収きゅうしゅうしました」。藩校はんこう④だった「弘道館ひろみちかん」の主任研究員小圷しゅにんけんきゅういんこあくつのり子こさんは話はなす。國際情勢のみならず感染症の動向にも人一倍敏感だったという▼
藩校「弘道館」的主任研究員小圷nori子說道:「雖然大多數人不知道,當時齊昭痛批無為的醫學界,自己也積極地掌握了醫學知識」。不光是對國際形式,齊昭對傳染病動向的敏感度也超越普通人。
天然痘てんねんとうの流行期りゅうこうきには、種痘しゅとうワクチンわくちんの普及ふきゅうに力ちからを注そそぐ。士農工商しのうこうしょうの身分みぶんを問とわず接種せっしゅは無料むりょう。受うけた子こどもたちにお小遣こづかいを與あたえたこともある。何なんとしてもワクチンで領民りょうみんを救すくいたいという熱意ねついに感かんじ入いる▼
在天花流行期間,齊昭傾力普及種痘疫苗,無論士農工商,都實行免費接種。還會給接種疫苗的孩子們獎勵零用錢。他這種無論如何都想用疫苗救治領民的滿腔熱誠令人心生敬意。
新型しんがたコロナころなでもきょうからワクチンの接種せっしゅが始はじまる。自分じぶんの番ばんはいつか、副反応ふくはんのうは出でないか。だれもが期待きたいと不安ふあんの間あいだを行ゆき來きする。そんないまだからこそ、政府せいふは情報開示じょうほうかいじを徹底てっていしてほしい。〈萬民ばんみんの助すけ〉となるように。
從今天開始,新冠肺炎的疫苗接種也拉開了帷幕,什麼時候輪到自己接種?會出現副作用嗎?每個人都在期待與不安之間反覆掙扎。正因為才開始,為了「救助萬民」,希望政府將信息透明化貫徹始終。
註:
①竹中直人(Naoto Takenaka),1956年3月20日出生於日本神奈川縣,日本編劇、導演、演員。1985年,參演劇情片《薄化妝》而出道。
②尊皇攘夷(そんのうじょうい):主張尊崇天皇,排斥西方的思想。
③領民(りょうみん):某個領地內居住的人們。
④藩校(はんこう):江戶時代,各藩為教育藩士及其子弟而開設的學校。
頑迷(がんめい)①頑冥。頑固而不明事理極まる③達到極致;極其、透頂巨魁(きょかい)⓪魁首、頭目手引書(てびきしょ)⓪導引書、指南書片田舎(かたいなか)③偏僻鄉村、邊遠地區こまめ細緻地做某事うがい漱口書きぶり⓪書寫姿勢、筆跡;文筆あくまで到底、徹底地翻譯:田野細流
單詞整理:田野細流
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