行道櫻花樹的記憶
桜の名所の一つ、橫浜市南區の大岡川沿いをきのう歩いた。咲き誇る染井吉野(そめいよしの)の白の向こうに神代曙(じんだいあけぼの)の薄紅の花が見える。八重紅枝垂(やえべにしだ)れ桜(ざくら)はまだつぼみが多い。一口に桜と呼ぶが、樹種によって咲く時期も色も花弁の形も異なる▼
橫濱市南區有一處賞櫻勝地—大岡川,昨天我去了那裡賞花。透過盛開的染井吉野[1],可以看到對面神代曙[2]淡紅色的花朵。八重紅枝垂櫻[3]仍是含苞未放,枝上綴滿了花骨朵。這些花都可以統稱為櫻花,但根據樹種不同,開花的時間、顏色、花瓣的形狀也大相逕庭。
區によると両岸に計500本。明治末に住民が植え、戦時中は伐採されて薪にされたが、戦後に植え直される。區は樹齢60、70年をすぎて衰えた木に治療を施す。回復の見込めぬ木は切り分けて住民に提供してきた▼
根據橫濱南區的統計,大岡川沿岸共計栽有500棵櫻花。明治末年由當地居民栽種,到了戰爭時期,曾一度被砍伐當作柴火。但是戰後又重新種植。區裡相關部門對樹齡超過60,70年,衰敗的病樹進行整治,砍伐恢復無望的樹木分給居民。
「さくらの記憶」と命名された事業で、10年間に計2千もの幹や枝が引き取られた。桜の生木は硬くて重い。十分に幹さないと加工できず、乾かしすぎれば割れる。花は可憐(かれん)だが、材としては頑固で扱いにくい▼
這項代號為「櫻花記憶」的工程開展了十年,大約有兩千多根枝幹被砍除。櫻花樹的原木堅硬且分量重。如果沒有經過充分乾燥處理則無法進行加工,如果過度烘乾,樹材又會幹裂。由此看來,櫻花雖然可愛,但是其樹材卻是頑固又難纏。
それでも親しんできた桜を自分で加工したい、手もとに置きたいと望む住民は、區の予想を上回った。朽ちた桜が、額縁、座卓、箸置き、植木缽、靴ベラなどに生まれ変わる。彫刻を作る人がいれば、糸や布を染色する人もいる▼
即便如此,想要把深厚情誼的櫻花枝幹親手加工、收藏的居民人數之多,超過了南區相關部門的預計。雖然是衰敗的枝幹,但是可以脫胎換骨成為畫框、小矮桌、筷架、花盆、鞋拔子等。有人會把它們做成雕刻,也有人會將它用於線和布的印染。
〈さくら舞い散る中に忘れた記憶と君の聲が戻ってくる〉。大岡川に近い京浜急行の井土ケ谷(いどがや)駅は、電車到著時にケツメイシの人気曲「さくら」の旋律を流す。メンバーの一人がかつてこの街に住んだことにちなむ▼
「在櫻花飛舞中遺忘的記憶與你的聲音重回我的腦海。」在大岡川附近京濱急行的井土之谷車站,電車到站時就會響起決明子[4]的人氣歌曲《櫻花》的旋律。這是因為團隊中的某個成員曾經在這裡居住過。
桜並木を歩くとふいに記憶がよみがえる。祖父に手を引かれて歩いたこと、一人で足早に通り抜けた10代、戀人と歩いた記憶――。自分の半生を早送りで見るような思いがする。視界が桜色に染まるこの季節ならではの感覚かもしれない。
走在行道櫻花樹下,塵封的記憶突然甦醒了。拽著爺爺的手散步,一個人快步流星邁過的青春花季,和戀人花下漫步的記憶,我仿佛看到了前半生的場景,一幕幕像是被按了快進般划過。一望無垠的櫻花色,恐怕只有這個季節才會有這樣的享受吧。
[1]染井吉野又稱吉野櫻,東京櫻花、日本櫻花,花色為白色。
[2]神代曙櫻,花色為淡紅色,開花日期為4月上旬。
[3]八重紅枝垂櫻是稀有的垂枝櫻花新品種盛開為粉白色,花期3月下旬至4月中旬。
[4]決明子(日語:ケツメイシ)是一個日本Hip-hop、Rap音樂團體,由四名中年男性所組成。
練習之作,如有謬誤,請多指教!謝謝!
翻譯:PC
朗讀:鐵醬