《再別康橋》
『ケンブリッジに再び別れを告げる』
作者 徐志摩
翻譯 吳小璀 濱田亮輔
輕輕的我走了
ひそやかに僕はここを去り行く
正如我輕輕的來
ひそやかにここに來たときのように
我輕輕的招手
ひそやかに僕は手を振り
作別西天的雲彩
夕暮れの雲に別れを告げる
那河畔的金柳
金色の川辺の柳は
是夕陽中的新娘;
夕日に染まる花嫁のようだ
波光裡的豔影,
川面にたゆたうたおやかな姿は
在我的心頭蕩漾。
僕の心に揺れている
軟泥上的青荇,
しっとりとした川底の水草が
油油的在水底招搖;
青々と揺らいでいる
在康河的柔波裡,
僕もこのケム川で優しく揺らめく
我甘心做一條水草!
水草になりたかったんだ
那榆蔭下的一潭,
木陰の水は
不是清泉,是天上虹
清らかな湧き水じゃなく
揉碎在浮藻間,
粉々に砕け散った空の虹が浮き藻を漂い
沉澱著彩虹似的夢。
七色の夢となって沈んでいるのだ
尋夢?撐一支長篙,
また夢を追う?いっそ深く深く棹差し
向青草更青處漫溯;
茂みのその奧へまで
滿載一船星輝,
星の輝きをボートいっぱいに乗せて
在星輝斑斕裡放歌。
その中で思いっきり歌いながら進むとするか
但我不能放歌,
いや、僕にはそんな聲などあげられない
悄悄是別離的笙簫;
僕にはひそやかな別れが似合う
夏蟲也為我沉默,
蟲の音さえ僕のために聲をひそめ
沉默是今晚的康橋!
靜寂に覆われている今宵のケンブリッジ
悄悄的我走了,
ひそやかに僕はここを去り行く
正如我悄悄的來;
ひそやかにここに來たのと同じように
我揮一揮衣袖,
ひそやかに僕は袖を振り
不帶走一片雲彩。
雲ひとつ持ち去りもしない
2015年12月13日譯於北京(徐志摩---再別康橋(吳小璀譯))
2020年7月21日與濱田亮輔先生修訂
譯後記:
光是「尋夢?」就跟濱田老師討論了好幾個小時。今天的修改就不一一列出來了。大家自己對照著看吧。 下面是難讀的漢字:
夕暮れ ゆうぐれ
雲 くも
告げる つげる
金色 きんいろ
川辺 かわべ
川面 かわも
川底 かわぞこ
水草 みずくさ
木陰 こかげ
湧き水 わきみず
粉々 こなごな
砕け散る くだけちる
浮き藻 うきも
棹差す さおさす
茂み しげみ
蟲の音 むしのね
靜寂 せいじゃく
覆われる おおわれる
今宵 こよい
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