第だい16回かい本屋ほんや大賞たいしょうで大賞たいしょうを受賞じゅしょうした、瀬尾せおまいこの小説しょうせつを原作げんさくにしたドラマどらま。血ちのつながらない親おやのもとで育そだった女性じょせいと、まな娘むすめを殘のこして失蹤しっそうした女性じょせいの運命うんめいが意外いがいな形かたちで交錯こうさくしていく。『老後ろうごの資金しきんがありません!』などの前田まえだ哲てつがメガホンめがほんを取とり、『いぬやしき』などの橋本裕志はしもとひろしが腳本きゃくほんを擔當たんとう。『君きみは月夜つきよに光ひかり輝かがやく』などの永野芽鬱ながのめい、『mellow メロウめろう』などの田中圭たなかけい、『忍しのびの國くに』などの石原いしはらさとみをはじめ、岡田おかだ健史たけし、大森おおもり南みなみ朋とも、市村正親いちむらまさちからが出演しゅつえんしている。
あらすじ血ちのつながらない親おやたちをたらい回まわしにさせられ、名字みょうじを4回かいも変かえた森宮もりみや優子ゆうこ(永野芽鬱ながのめい)。いまは義父ぎふ・森宮もりみやさん(田中圭たなかけい)と二人ふたり暮ぐらしをする彼女かのじょは、不安ふあんばかりな將來しょうらいのこと、うまくいかない戀こいや友人ゆうじんたちとの関係かんけいに悩なやみながら、卒業式そつぎょうしきで弾ひく「旅立たびだちの日ひに」のピアノぴあのの特訓とっくんに打うち込こんでいた。やがて彼女かのじょの人生じんせいと運命うんめいは、かつて深ふかい愛情あいじょうを注そそいでいた娘むすめみぃたんを殘のこして姿すがたを消けした女性じょせい・梨花りか(石原いしはらさとみ)と不思議ふしぎな形かたちでつながる。
※本作ほんさくの《噓うそと秘密ひみつ》に関かかわる重要じゅうようなネタねたバレばれを含ふくんでおります。ぜひ本編ほんぺん鑑賞かんしょう後ごにご覧らんください。
血縁けつえん関係かんけいこそ一切いっさいないものの、血ちよりも濃こい確たしかな愛あいと絆きずなで結むすばれた"2つの家族かぞく"――否いな、"ひとつの家族かぞく"。全國ぜんこくで多おおくの人ひとたちの涙腺るいせんを崩壊ほうかいさせている本作ほんさくだが、いわゆる大おおきな【ネタバレねたばれ】があるゆえに、キャストきゃすと陣じんはプロモーションぷろもーしょん期間きかん中ちゅうにかなり苦労くろうしたとか。今回こんかいは主演しゅえんの永野芽鬱ながのめいさんと共ともに、田中圭たなかけいさん、石原いしはらさとみさんも揃そろい【ネタバレねたばれ解禁かいきん!】の貴重きちょうな豪華ごうか鼎談ていだんをお屆とどけします。「やっと話はなせる!」と笑顔えがおを見みせる3人にんの姿すがたは劇中げきちゅう同様どうようどこまでも和なごやかで、終始しゅうしあたたかい空気くうきに満みちていました。
■永野ながのさんと石原いしはらさんの共演きょうえんシーンしーんは1つだけですが、現場げんばでお會あいした時ときはどんな心境しんきょうだったのでしょう。
永野ながの:1週間しゅうかん前まえくらいから初はじめてお會あいできるというのが分わかっていたので、なんだかずっとソワソワそわそわしていました。自分じぶんがずっと見みていた先輩せんぱい、石原いしはらさとみさんというすごい女優じょゆうさんに會あえる!という気持きもちと、ようやくママままと久々ひさびさに會あえるんだ!という気持きもちと。シーンしーんの中なかでは會あってはないんですけど、臺本だいほんの中なかでみぃたん(稲垣いながき來らい泉いずみさん)のセリフせりふも自分じぶんのセリフせりふだと思おもってずっと読よんでいたので、複雑ふくざつな気持きもちを持もって現場げんばに行いきました。実際じっさい石原いしはらさんとお會あいした時ときは、すごく感動かんどうしましたね。
石原いしはら:本當ほんとうに(撮影さつえいとは別べつに)カメラかめらを回まわしておいてほしかったくらい、感動的かんどうてきな瞬間しゅんかんでしたね。それまでみぃたんへの愛情あいじょうも育そだっていましたが、芽鬱めいちゃん演えんじる優子ゆうこちゃんへの愛情あいじょうも育そだててきたので「やっと會あえた!」と震ふるえる気持きもちでした。優子ゆうこの卒業式そつぎょうしきのシーンしーんだったんですけど、ピアノぴあのを弾ひいている我わが娘むすめを見みて「すごくがんばったんだな。上達じょうたつしたなぁ」と。梨花りかの中なかでみぃたんとの想おもい出でがフラッシュバックふらっしゅばっくするシーンしーんも出でてくるので、現場げんばにみぃたんもいたんですよ。それを見みながらさらに泣なけてきちゃって……。短みじかい時間じかんでしたけど、本當ほんとうに尊とうとい時間じかんでした。
田中たなか:僕ぼくはあのシーンしーんは、「芽鬱めいちゃん(ピアノぴあのの練習れんしゅうを)よくがんばったよ!」って言いう気持きもちもあって感動かんどうしました。本當ほんとうにすごいなと思おもいました。
■田中たなかさんはそんな2人にんの間あいだに立たつという、ある種しゅ特殊とくしゅな立たち位置いちのキャラクターきゃらくたーでした。
田中たなか:不思議ふしぎな感覚かんかくは終始しゅうしありました。2人にんが互たがいのことをすごく想おもい合あっているのを分わかったうえでその真まん中なかにいる人ひとなので、モヤモヤもやもやみたいなものはあって。終盤しゅうばんに優子ゆうこから「森宮もりみやさんがしっかりしてないからじゃん!」と怒いかられるところは、內心ないしん「ほんとそれ!」と思おもいました(苦笑)。
石原いしはら:でも圭けいくんとはこの作品さくひんの直前ちょくぜんまで別べつの作品さくひんでも共演きょうえんしていたんですけど、「森宮もりみやさんはすごく素敵すてきな役やくだから!」って私わたしはすごく熱弁ねつべんしてましたね。
田中たなか:確たしかにそうでした。
石原いしはら:完成作かんせいさくを見みても圭かどくんが演えんじる森宮もりみやさんの優やさしさ、あたたかさが畫面がめんからちゃんと香かおってくるんです。私わたし(梨花りか)は優子ゆうこのために本當ほんとうにい
い男性だんせいを選えらべたなと思おもって安心あんしんしました。
田中たなか:嬉うれしいですね!
石原いしはら:でもこれまでも共演きょうえんは多おおいけど、やっと(役やくで)結婚けっこんできましたね!
永野ながの:アハハあはは(笑)。
田中たなか:確たしかにそうかも。
石原いしはら:ずっと想おもい合あってるのに成就じょうじゅしない2人にんっていう設定せっていが、今いままでは多おおくなかったですか?
田中たなか:でも今回こんかいも結むすばれたんだか、結むすばれなかったんだかよく分わからない感かんじ……。
石原いしはら:やっぱり圭かどくんと結婚けっこんするとこんな感かんじなんだなって。成就じょうじゅしたのに一瞬いっしゅんで離はなれちゃうっていう(笑)。
田中たなか:すごく嬉うれしそうに言いうじゃないですか!(笑)でも共演きょうえんもさることながら、石原いしはらさんとはプライベートぷらいべーとでも気軽きがるに話はなせる関係性かんけいせいなので、そこは安心感あんしんかんしかなかったです。あと僕ぼくは完成作かんせいさくでの優子ゆうこちゃんを見みながら、こんな素敵すてきな子このお父とうさんになれたのは嬉うれしいなぁって一人ひとりでドヤどや顔がおを
していました。自慢じまんの娘むすめでしたね。
永野ながの:私わたしも演えんじながら「こんな素敵すてきなパパぱぱ、なかなかいないよな」って思おもってました。