新聞節選丨唐辛子の呼び名 三つどもえ?1年で100キロも減量、7割がコロナで収入減 支援充実求める

2021-02-23 日語news閱讀

ひとり親家庭 7割がコロナで収入減 支援充実求める

1年で100キロも減量 歴代最重量、元力士の極意とは

ひとり親家庭 7割がコロナで収入減 支援充実求める

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452041000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_055

ひとり親家庭の支援団體がホームページ上でアンケートを行ったところ、新型コロナウイルスの影響で収入が減った家庭が7割近くに上ったことが分かりました。団體は経済的に困窮する家庭が増えているとして、支援の充実を求めています。

アンケートは、ひとり親の交流活動などを行っている「ひとり親支援協會」がホームページ上で行い、會員など1292人のひとり親から回答を得ました。

それによりますと、新型コロナウイルスの影響で67.1%の人が収入が、去年より減った、もしくは減る見込みだと答えました。また86.3%の人が支出が増えたと答えました。

記述欄には「子どもが家にいて食費や光熱費がかかる」「イベント関係の仕事なので収入がほぼなくなった。マスクなどは高額でも購入するしかなく支出が増えた」などという聲が寄せられました。

団體はオンラインで會見を開き、國の支援策に盛り込まれたひとり親家庭への給付金は収入など受給の要件が厳し過ぎるとして、支援の充実を求めました。

今井智洋代表理事は「給付金の対象から漏れてしまうひとり親も多く、生活苦の聲が屆いている」と訴えました。

またアンケートに答えた40代のひとり親の男性は「経営する會社の売り上げが10分の1まで減った月もあり、取引先への支払いを待ってもらうなどしてなんとか生活を維持しています。安定しているように見えてもひとり親世帯はもろいものです」と話していました。

1年で100キロも減量 歴代最重量、元力士の極意とは

https://digital.asahi.com/articles/ASN5W6CY1N5TUTQP007.html?pn=5

新型コロナウイルス感染により三段目力士の勝武士(しょうぶし)さんを失い、巨大化する力士の健康面が不安視される。引退後にダイエットに成功した歴代最重量力士に、話を聞いた。

「おすもうさんの生活で健康を守るのは難しい」

元幕下の巨漢力士、大露羅(おおろら)のアナトリ・ミハハノフさん(37)はそう語る。現役時代、元大関小錦の285キロを超える288キロを記録して史上最重量力士になった。その後も體重増加は止まらず、引退直前に計測された292・6キロは今も角界の最重量記録だ。

1日2食から1日5食に

2年前の秋場所で引退。故郷のロシア・ブリヤート共和國に戻って「絶対にやせる」と決意した。1日2食のドカ食いだった力士時代の反省から、今では1日5食で少しずつ食べる。「日本の脂っこいラーメンが食べたい」と心は叫ぶが、夕食はゆで野菜で我慢し、夜7時以降は食べ物を口にしていないという。

「自分の身を守るのは自分自身。相撲部屋では誰も気にかけてくれませんから」とミハハノフさんは言う。入門時、すでに體重は190キロもあったが、兄弟子から「たくさん食べて強くなれ」と丼メシを渡されると斷れなかった。すしなら200貫を平らげ、ビールは1晩で1ケースを空にした。かわいがってくれた師匠の北の湖親方(元橫綱)と、2人で5升の焼酎を飲み幹した夜もある。「食べたらすぐ寢る生活もよくなかった。歩くのも、動くのも面倒だった」。當時は高血圧で、上の數値は180に達した。

ウォーキング、今では楽に

母國に帰國後は運動の楽しさに目覚めた。ボンベの酸素を吸いながら始めたウォーキングも、當初は足腰が悲鳴を上げたが、今では毎日6キロを楽に歩く。日本では縁が無かったジムにも通う。減量を始めてから1年間で體重が100キロ以上も落ち、血圧は130臺に下がった。「おすもうさんの時に、もっと運動しておけばよかった。やめて初めて気がつきました」

糖尿病を患っていた勝武士さんが28歳の若さで亡くなったことに心を痛めている。「糖尿病は免疫が下がるから、風邪もひきやすいし、傷も治りにくい」。今でも大相撲を愛する元力士として、思う。「食べなきゃ稽古はできない。ただ、體を壊したら意味がない。今の力士たちには食事と運動に気をつけて、健康を一番に考えてほしい」

力士の體重増、若手の教育変える時

幕內力士の平均體重は160・2キロ。30年で約15キロ重くなった。25以上だと肥満とされるBMI(體格指數)は平均で47を上回る。

日本相撲協會が掲げる力士健康訓は「肉だけでなく魚や野菜も食べよう」「食事はよくかんで」など10カ條。間食を控えるべき例にポテトチップスやショートケーキ、あんドーナツを挙げる。獨自に健康保険組合や診療所を持ち、健康診斷を定期的に行っている。

ただ、45ある部屋でそれぞれ生活する力士を管理するのは難しい。諏訪中央病院名譽院長の鎌田實(みのる)さんは「力士は仕事として太る。糖尿病などにならない食事、運動をシステマティックに協會が取り組んでいかなければいけない。醫師をアドバイザーにして、若手の時からの育て方を変えていくべきだ」と話す。

2月末に公表された世界保健機関(WHO)と中國の共同調査報告書によると、新型コロナウイルスに感染が確定した約5萬6千人の分析で、持病のない人の致死率は1・4%だったのに対し、糖尿病患者は9・2%だった。(波戸健一、鈴木健輔)

控えた方がいい間食は……

力士健康訓

一、規則正しい生活をしよう。

二、相撲を志した初心にかえって、日々努力しよう。

三、筋力増強を伴わない體重増加は、けがのもと。

四、四股や鉄砲など、相撲の基本稽古に全力を注ぎ、その上で筋トレを。

五、筋肉増強剤や興奮剤は使用しない。健康を害し、けがが増える。

六、栄養補助食品のとりすぎは毒。

七、肉だけでなく魚や野菜も食べよう。

八、間食や夜食は脂肪の少ないものを食べよう。(控えた方がよい間食=ポテトチップス、インスタントラーメン、ショートケーキ、あんドーナツ、フライドポテト)

九、砂糖入りの缶コーヒーや炭酸飲料は控えめに。

十、食事はよくかんで食べよう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/230ab35665a9717c0ee45f0c9f278f2d03980629

中津川は「コショウ」/飛騨と郡上「南蠻」

ピリ辛料理には欠かせない「唐辛子(とうがらし)」。岐阜県の名物グルメの味を引き立てる名脇役だが、その呼び名は県內各地でさまざま。國語辭典の通り唐辛子と呼ぶ人もいれば、「コショウ」や「南蠻(なんばん)」と呼ぶ人も。なんと、同じ岐阜県民でも通じ合わない。実は、複數の呼び名が使われている県は全國的にも珍しい。それって岐阜県が日本の中心に位置しているから? そんな多様性があるとは驚きだ。県土のピリ辛文化の一面をのぞいた。

緑の実がなり、完熟すると真っ赤になる唐辛子。県內で作られている唐辛子の加工食品を取り寄せてみると、確かに地域ごとに商品名にも違いが見られる。

◎郷土料理

「徳山唐辛子」は、ダム湖に沈んだ舊揖斐郡徳山村(現揖斐川町)で作付けされていた唐辛子で、現在は本巣市根尾地區に引き継がれて栽培されている。生産農家の羽田新作さん(84)は「根尾では、昔から唐辛子は唐辛子。徳山村では実のままだと唐辛子、唐辛子を加えた漬物は南蠻漬けと呼んでいた」と振り返る。「各務原キムチ」で知られる各務原市では、キムチ作りに唐辛子が欠かせないが、それは「赤唐辛子」と呼んでいる。

県の飛騨・美濃伝統野菜でもある唐辛子「あじめコショウ」の栽培が盛んなのは中津川市。生産農家の安保洋勝さん(82)は「この辺りでは古くから唐辛子はカラゴショウ、ピーマンはアマゴショウ」。販売擔當の下畑士彥さん(75)もうなずく。ではラーメンに振りかける一般的な"ペッパー"のコショウは-。「コショウはコショウ。特別な呼び方はないよ」と笑う。

一方、唐辛子そのものを南蠻と呼ぶのは飛騨地域。南蠻と聞けば唐辛子を思い浮かべるという。鴨南蠻やチキン南蠻とは區別する。高山市奧飛騨溫泉郷福地の居酒屋「多羅の木」には「焼きなんばん」という夏季限定メニューがある。唐辛子の完熟前の緑の実を焼き、かつお節としょうゆで食す一品料理だ。店主の中野靖好さん(61)は「観光で來たお客さんに"なんばん"の意味を聞かれる。昔から唐辛子なら何でも南蠻」と話す。高山には唐辛子にちなんだ「赤なんばん」という店名の焼き肉店もある。

郡上も南蠻。唐辛子の葉と緑の実をしょうゆなどで煮た「南蠻煮」は郷土料理で、地元の主婦らが加工品を販売している。ただ、飛騨とは捉え方に違いがあるのか「緑の実が南蠻。完熟した赤い実は唐辛子」と話す生産者もいる。

◎共通語化

歴史をひもとくと、唐辛子は中南米原産だ。日本には戦國時代ごろにポルトガル人が伝えたなど、諸説ある。「日本の方言地図」(中公新書)によると、日本には先に一般的なコショウが伝わっており、後から伝來した唐辛子は「南蠻コショウ」や「高麗コショウ」と呼ばれた。唐辛子の呼び名はそれよりも新しく、トウモロコシを南蠻と呼んでいた近畿地方などで混用を避けるため、唐辛子の名が広まり、それが江戸に伝わったことで共通語化したらしい。

全國の唐辛子を扱う大阪市の専門店「鷹雅堂」の兼本浩史社長(60)は大まかに東北から北陸で南蠻、九州と岐阜、長野県辺りでコショウの呼び名が見られるといい、「三つの呼び名が使われている県は全國的にも珍しい。岐阜県は地理的に日本の中心にあるからでは」と推測する。同じように隣の長野県でも似た傾向がみられるようだ。

食べると辛い唐辛子。いや、コショウ、南蠻。前出の安保さんは「辛いから笑顔になれる。人と人との接著剤」と評し、県內各地の生産者も「新型コロナウイルスが終息したら食べに來て」と話している。

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