近年、「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~(原題:花千骨)」や「宮廷女官 若曦(原題:歩歩驚心)」、「宮廷の諍い女(原題:後宮甄嬛伝)」といった中國ドラマが海外に進出し、東南アジアでは大ヒットしている。昨年も、世界中のネットユーザーから注目を集め、ドラマランキングでトップになった「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~(原題:延禧攻略)」は、ベトナムやタイなどの東南アジアの國で大ヒットした。これは、中國ドラマの東南アジア進出の縮図と言えるだろう。
「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」
ベトナムの一部のオンラインプラットフォームは近年、中國映畫・ドラマの現地での再生回數に基づいて中國の俳優・女優の人気ランキングをまとめている。中國映畫・ドラマが人気となるにつれ、中國で売り出し中の俳優・女優が今、ベトナムの若者の間で「アイドル」的存在となっている。
中國映畫・ドラマはフィリピンでも人気となっている。2018年、多數の中國映畫・ドラマがフィリピンで放送され、高視聴率を記録するなど、大きな話題となった。例えば、ドラマ「鶏毛飛上天(Feather fly)」はフィリピンの國営テレビ・PTV4で3ヶ月間放送され、平均視聴率は15%に達する人気に。同ドラマは、中國ドラマを初めてフィリピン語に吹き替えて放送された。
またフィリピンで最も大きな影響力を誇る民放テレビ・ABS—CBNは、「致我們単純的小美好(A love so beautiful)」の版権を購入した。ABS—CBNで放送される初めての中國現代ドラマとなったこのドラマの視聴率は最高15.9%に達っした。この人気を受けて、ABS—CBNは積極的に中國の映畫・ドラマ製作會社と、ウィンウィンの提攜ができる機會を探すようになっている。
「鶏毛飛上天」のインドネシア語版は、インドネシアの國営テレビでも放送され、好評を博した。國営テレビの局長は、「同局は、インドネシアの視聴者が中國について知るための窓口となった」と述べた。
中國の経済発展が、映畫・ドラマ産業の繁栄を後押しし、映畫・ドラマが経済、社會の発展を記録している。東南アジアの人々は映畫・ドラマを通して、中國の映畫・ドラマ産業の発展を目にし、中國社會の大きな変化を垣間見ている。
ベトナムの漢學者・傅氏梅氏は取材に対して、「1990年代、中國で大ヒットしたドラマ『渇望』がベトナムで放送されると、多くの人が共感を覚えた。現在、『金太郎的幸福生活』、『小丈夫』など、中國の今の人々の生活や今の時代を表す要素があふれたドラマが、ベトナムの各テレビ局で放送されている。どのドラマでも、特定の時代のシンボルが描かれ、中國の國民が、まず衣食に満ち足り、ややゆとりのある生活ができるようになり、そして、さらに素晴らしい生活を送ることができるよう奮闘する姿が記録されている」と語った。
中國と東南アジア諸國の合作映畫・ドラマも成功を収めている。例えば、中國とベトナムの合作コメディ映畫「ロスト・イン・ベトナム」は、中國人とベトナム人のカップルの感動のラブストーリーを描き、両國の民間友好交流が盛んであることを反映していた。中國とシンガポールの合作ドラマ「小娘惹」も間もなくクランクインする計畫だ。
シンガポールのパフォーマンスアーティスト・蔡曙鵬氏は、「外國人が中國映畫・ドラマを見るというのは、異なる文化に觸れるということ。映畫・ドラマを通してみることのできる価値観と、自分の価値観が似ていると、外國人は共感を覚えやすい」と指摘する。ミャンマーの大學生・蘇さんは取材に対して、「ドラマ『歓楽頌(Ode to Joy)」』に登場する女性はいろいろな問題に直面するものの、めげることなく、解決策を見つける。一生懸命頑張りさえすれば、素晴らしい未來の扉が開き、向上に努めさえすれば、自身をさらに進歩させてくれる。このようなメッセージは、中國の若者だけでなく、私たちベトナムの若者にとっても助けとなる」と話した。
そして、「中國にはハイテクだけでなく、人間味があり、アットホームな物語もある。東南アジアの人々は今、映畫・ドラマを通して、共鳴できる中國の物語に觸れ、リアルな中國を立體的、網羅的に知ることができている」とした。
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