米國メディアによると、ここ數カ月、中國の女性は一方では美しい外見に対する極端な期待を受け、もう一方では女性の自立を応援する社會を獲得し、SNSによってジェットコースターに乗せられているように見える。因みに中國社會では30歳近くになっても結婚していない女性は「剩女」と言われている。
米AP通信社の報道によると、ここ數カ月の間で中國のSNSにはプロポーションを公開するという一連のブームが登場してきた。例えば、女性のスリムなウエストが縦幅21センチ規格のコピー用紙にすっぽり隠れるかをチェックする「A4ウエスト」、ほっそりした女性の腳がアップル社のiPhone6に覆い隠されるかどうかをチェックする「アップル腳」、また最も新しいチャレンジとして女性の腕が百元札で巻けるかどうかをチェックする「百元腕」などだ。
報道によると、これら一連のネットのブームはフェミニストから不健康な風潮だと非難を集め、これらのバロメーターに達しない女性の気持ちを傷つけているとの批判を受けている。またこれらのブームが一世風靡するのはまさに中國女性が教育水準、専門的な能力、経済的地位において以前より高いレベルに達している時だ。しかし、中國の女性が古い壁の打破を試みる中、彼女らは依然として早く結婚して子供を産み、家族の世話をするプレッシャー、更に痩せていることが美しいという従來の審美観に直面している。
北京の社會學者吳強氏は、「依然として男性主導の審美観が主流を佔めており、ネットやニューメディアがこの手のトレンドを広めている」と話す。
もう一方で同様に大きな関心を集めているのがスキンケアブランドSKⅡのオンラインコマーシャルであり、30歳近い年齢の未婚女性の複雑な気持ちを描いている4分間の動畫だ。
この動畫の最初の部分で、多くの女性が自身が直面する家庭や社會からのプレッシャーを苦し気に語っている。數人の親も出演しているが、そのうち1人の父親が娘に、「もし結婚するのを見られないなら安心してこの世を去ることができない」と話している。しかし、コマーシャル終了時、出演した女性たちは自分が気に入った生活スタイルを選ぶ権利があると自信を持って表明しており、そのうちの1人はシングルでもとても楽しいと語っている。
SKⅡのマークス・ストロベルト社長は、「このコマーシャルは女性が自分の限界を乗り越え、自身の運命を決めるのを応援するためのものだ」と話す。
また、「4月7日から同ブランドの公式微博(ウェイボー)でコマーシャルを発表してから、この動畫は5千個近くのいいねを獲得し、延べ2萬5千回も転送された。全世界の各プラットフォームでこの動畫は延べ約1000萬人近くの人に視聴され、390萬のコメント、いいね、シェア、転送がなされている。弊社が『剩女」をテーマにしたのは、これが広い範囲で議論されている話題だからだ。この動畫に出演する人々、つまり獨身女性と彼女らの両親は皆、俳優ではなく、実際の生活での辛さを語り合っている」と話す。
フェミニストの鄭楚然氏は、「このコマーシャルが商業目的なのは明らかに見てとれるが、やはりこのコマーシャルを支持する」と語る。
またほかのフェミニストの李婷婷氏は、このコマーシャルの流行は中國の女性がより一層自立するシグナルであると考えており、「他の女性から大多數の期待を集める結婚コマーシャルに比べて進歩している。このコマーシャルが絶賛放映されている事実は中國の女性の態度が変化したことを表している」と語った。
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