「打ち出の小槌」とは?どんな意味や効果があるの?

2021-01-20 話說日語

「打ち出の小槌」といえば、昔ばなしの一寸法師や、七福神の大黒天が持っている打ち出の小槌を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

回は打ち出の小槌にはどんな意味や効果があるのか、調べてみました!

読み方は「うちでのこづち」です。

打ち出の小槌の「小槌」とは、小さな木製のハンマ一のことです。打ち出の小槌を振り、願い事をすることで欲しいものを出したり、どんな願い事でも葉えて<れるといわれています。

兵庫県蘆屋市打出小槌町は打ち出の小槌伝説発祥の地といわれています。

その伝説は以下のようなものです。

昔々、蘆屋の沖に竜神が住んでいました。竜神は小槌を持っており、その小槌を振ると、欲しいものを出したり、どのような願い事でも葉えることができました。

但し、小槌を振っている最中に辺りで鐘の鳴る音が聞こえると、出したものは全て消えてしまい、小槌も二度と使えなくなるといいます。そんな面倒なものはいらないと思った竜神は、朝廷に小槌を獻上してしまいます。

小槌をもらった朝廷は喜びますが、都は鐘が多いので、出したものが消えてしまうどころか、小槌が二度と使えなってしまうので、持て餘してしまいました。そんな折、「打出村 (うちでむら)」という村から都に來ていた長者が手柄をたてたので、その褒美として小槌を與えました。

村に戻った長者は、大きな屋敷に住み、お金もあったので、欲しいものはなく、小槌を振ることもなく床の間に飾って眺めていました。

村人たちも、小槌を眺めることで満足していましたが、ある日、村人に小判を出すよう頼まれます。長者は「小槌を振っても良いが、途中で鐘が鳴るとすべてが消えてしまう。さらに、小槌も二度と使えなくなってしまう。それくらいの覚悟が必要なのだ。」と言ってから小槌を振ると、小判がざくざく出てきました。

しかし、途中で寺の鐘が鳴り、気づいた長者はあわてて小槌を振るのをやめようとしましたが間に合わず、小判は消えていきました。人々はそれを呆然として見るほかなく、最後の一枚が消えたときに長者と村人は小槌を見ながら「いい夢をみさせてもらった」と言ったのだそうです。

その小槌は「打ち出の小槌」と呼ばれ、打出小槌町という町名として現在も殘っています。


「打ち出」とは、「作り出すこと」 または「打ち出すこと」という意味があり、打ち出の小槌は「何かを作り出す小槌」「何かを外へ出す小槌」という意味になります。

打ち出の小槌が登場する昔ばなしは「一寸法師」です。

子どものいないおじいさんとおばあさんが神様にお願いをし、一寸(約3cm) の大きさしかない子どもを授かります。その子は何年経っても大きくならないので「一寸法師」と名付けられ、一寸法師は武士になるために京の都へと旅立ちます。

旅立ちのときおばあさんは一寸法師に、武士が持つ刀のかわりに、針を持たせてくれました。一寸法師は、京の都で大きな屋敷で働かせてもらうことになり、屋敷の娘のお供としてお宮參りに行きますが、鬼が娘をさらいにきました。

一寸法師は娘を守ろうとしますが、鬼に飲み込まれてしまいます。真っ暗な鬼のお腹の中で、一寸法師は針を振り回してお腹の中を刺して回り、痛みで降參した鬼は一寸法師を吐き出し山へ逃げて行ってしまいました。

逃げた鬼は、打ち出の小槌を落として行き、一寸法師は娘に「私の體が大きくなるよう言いながら振ってください」とお願いし、身長6尺(約180cm) の立派な男性になり、娘と結婚し、打ち出の小槌で金銀財寶を出し末永く幸せに暮らしました。


七福神のひとり、「大黒天」 も打ち出の小槌を持っています。

大黒天は財運福徳を司る「つかさどる」神様といわれ、打ち出の小槌は富をもたらす象徴で、金運UPが期待できたり、福を呼び込む縁起物といわれています。

打ち出の小槌の使い方は小槌を振りながら願い事をすることで、願い事は何でも葉うといわれております。また、欲しいものを出すだけではなく、一寸法師のように體を大きくするように願い事を葉えることもできます。

但し、蘆屋の伝説にもあるように、小槌を振っている最中に鐘の音が聞こえてくると、出てきたものがすべて消えてしまうといわれています。

打ち出の小槌を英語にすると以下のようになります。

mallet of luck (幸運のマレット)

magic mallet (魔法のマレット) #mallet=木槌


打ち出の小槌があれば、どんな願い事でも葉えてもらえるなんて素敵!と思っていましたが、鐘の音がすればすべて消えてしまうのですね。

ちょっとがっかり· · ·ですが、これは昔話や伝説の中での話です。しかし、打ち出の小槌をあしらったお守りを身に付けたり、飾りを置いたりすると、運勢が良くなったり、福を呼び込むといわれていますのでぜひ試してみて<ださいね。


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